ICUにいる時に、シャーカステン(←X線写真を見るやつね)に紙が挟んであった。
見てみると・・・
看護境界の島根支部が開催する研修会の案内で
■タクティールケア
に関する研修会だった。
行きてー!!!!
タクティールケアとは
『ソフトマッサージの一種であり、その言葉が示すように、術者の手で10分程度、患者の背中や手足を「押す」のではなく、柔らかく包み込むように「触れる」ことでさまざまな症状を緩和する療法である。』
理学療法士として、患者さんに触れる機会は多い。
僕だけではないと思うのだが
患者さんに「触れ」ていて、思いもよよらない効果があがることがある。
以前、患者さん(おばあちゃん)が「シェンシェ(先生)、膝が痛くなって正座ができんですわ・・・」と言って来られたので
どれどれ・・・と評価のつもりで触ってみたところ、
「あれっ!しぇんしぇが触っただけで痛みがとれました~!」
なんてことがあった。
悪化ではないので嬉しことなのだが、「触れる」力には素晴らしい効果があるとおもったもんだ。
・・・というか、『「触れられた」力には素晴らしい効果がある。』と言った方がよいのかも知れない。
たぶん、触れた僕の能力ではなくて、触れられたおばあさんの能力が痛みを緩和させ、正座も可能にさせたのだと、そう今でも思っている。
緩和の潜在能力は痛みを感じているその人にある。
それを引き出すアプローチが数多存在する・・・のではないか?
『手当て』という語もある。
冗談みたいな話だが、『TE ARTE(て あーて)』なんて語もある。
看護師の中でのみならず御高名な川島みどりさんは「看護の原点は“手”にある」として、「TE-ARTE (てあーて)」を提唱されている。
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『看護実践の科学』という看護雑誌にも、『看護の技がもたらす効果 TE ARTE学序説』として連載があった。
今年のの5月と6月号には「タクティールケア」がとり上げられた。
看護実践の科学 2010年5月号看護の科学社このアイテムの詳細を見る |
看護実践の科学 2010年6月号看護の科学社このアイテムの詳細を見る |
これを読んで、タクティールケアの講習会が受けられないものかと調べてみると、あるのはあるのだが、受講料がべらぼうに高い!!
日本スウェーデン福祉研究所(JSCI)のコースの案内を見ると・・・
□認知症緩和ケア初級コース 23,100-
□タクティールケアIコース 63,000-(一括/認定試験費込み)
□タクティールケアIコース 66,000-(分割3回・6回・10回/認定試験費込み)
□フォローアップコース 1,000-
□認定試験
コリャおいらには無理だ・・・
なので、
この度看護境界島根県支部で開かれる2時間の講習会に参加したい~!!
(↑こちらの受講料は、べらぼうに安いのだ)
が、僕は看護協会員ではないので、問い合わせてみても、参加許可は下りなかった・・・
残念。
てことで、看護師に声を掛けて、「受講して伝達して」と頼んであるのだ。
とにかく、興味津々。
参考
日本スウェーデン福祉研究所(JSCI)
KAZZ BLOG「コドウ」(2010年05月18日)
KAZZ BLOG「救急リハビリ」(2010年10月06日)
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