今月の
■看護研究
の特集はスバラシイ。
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焦点 EBPを根づかせていくための概念モデルと方略(I)〈概念・研究編〉
EBPの概念とその実行に向けた方略
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という特集だ。
今月号と来月号にわたって、EBPの特集が組まれている。
EBPは
Evidence Based Practice(エヴィデンス・ベースド・プラクティス)の略で「根拠に基づいた実践」という具合に訳される。
EBM(Evidence Based Medicine)やEVN(Evidence Based Nursing )という語も普及しているし、EBPT(Evidence Based 理学療法)という語もある。
『EBP』は他職種による学際的な取り組みであることを背景として、専門領域を問わずに用いられている表記だ。
だが、そうは言っても
なかなか根付かないのが、EBPやEBM
どう根付かないかというと、概念の普及と、実践ということになると思う。
こと、「Evidence」という語を持ち上げて、「科学的根拠」と言っていれば恍惚簡易浸っている人間もいるが、それでは医療とは言えない。
このことについて、看護師たちは冷静である。
その定義を見直し、解釈して、どう実践に結びつけるのかを真摯に考えている姿勢がある。
実践で馬車馬の様に働く(おっと失礼)、リアルな看護師さんを想定している。
はっきり言ってしまえば、
EBPについて言えば、理学療法士や作業療法士は、二手も三手も出遅れているというのが現状であると思う。
たとえば、EBMの普及にしても、EBMの手法を普及すれば良いと思っているのでは、結果は伴わないんだと思う。
では、どうするか・・・
そのヒントが、この雑誌「看護研究 ( Vol.43 No.3)」に示されていると思う。
理学療法が看護に出遅れている上に、日本は海外に遅れを取っている。
そもそも、海外発の概念だから仕方がないのかも知れないが、この情報時代にあってはそうは言っていられない。
なので、この雑誌が引用している論文や概念は、ほぼ全編に渡って海外ののもである。そして新しい。
それが、新しくて世界的に承認を得ていること・・・それが必ずしも「良いこと」であるとは限らないが、少なくとも、「世界で今こんなことが言われている」ということは知っておいてよいと思う。
この特集を組まれた兵庫県立大学看護学部の松岡千代准教授はみずから企画・論文掲載・論文紹介(翻訳)をこなしておられる。
ちなみに、この雑誌を読むだけで、英語との付き合い方も学べる。
日本語と英語表記を並列させているので、なれない人はややこしいのかもしれないけども、いざ英語の論文に目を通す時には、この松岡千代准教授の母心に感謝することになると思う。
この雑誌は全編にわたって読者をうならせること間違いないと思う。
そこには、臨床(実践)の視点が常にあるからである。
こういったハイクオリティの企画・・・非常に有り難い。
そしてこのエネルギーはどこから来るのかと感心しながら読んでいる。
続編である来月号も楽しみだ!
付け加える。
理学療法士書君!(と上から目線)
この雑誌に目を通したまえ!(とさらに上から目線)
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