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心大血管疾患リハビリ料

理学療法/病院

日本心臓リハビリテーション学会の刊行するジャーナル

■心臓リハビリテーション

今月号は心に響いた・・・

読める環境の方は読んでもらいたいのだけども、340ページからの論文

『心大血管疾患リハビリテーション料届けで医療機関の動向』

心臓疾患やその予備軍の方々に対する運動療法は、疑い様のないほどに効果が上げられていて、現代においては、「健康の為にはやらない手はない」くらいの評価になっている。

ここは専門の一つに運動を掲げる理学療法士の出番でもある。

そして診療報酬上、国が設定するリハビリテーションの診療報酬算定区分の分野(つまりリハビリ代)

『心大血管疾患リハビリテーション料』

この施設基準の取得の規制緩和が行われ、全国に整備と体制強化を促した。

結果、
従来は、登録に関わる条件が厳しかったのだが、緩和されたのを切欠に施設基準登録が07年から1.3倍にも伸び上がった。

全国的にこういった体制が整えられるのは素晴らしいことだ!

・・・が、
全国で、1施設も届けていない県が2県ある。

そう・・・

■鳥取県
■島根県

(※データは2008年12月のものなので、たぶん現状においては、「山陰労災病院」といった鳥取の病院は取得していると思う。)

とにかく!
この論文では、「にもかかわらず、取得していない2県」という論調で再三に述べられている。

・(結果)鳥取県と島根県には届け出医療機関はまったくなかった。
・(考察)鳥取県、島根県の2県は未だに届け出医療機関が全くなかった。
・(結語)しかし施設届け出のない県が2県あった。

これは、批判ではなくて、「おまいら、そろそろ動けよ」というメッセージだと思う。

で、
反論(というか言い訳、というか謝罪)

『スンマセン! 準備しております!』

実は、体制整備に向かい動いているのである。

ただ、「規制緩和になったからGO!」という段階ではなくて、まだまだ、技術も思考も熟成段階。
勉強中なのである。
はっきり言えば、申請だけならば、パッとできてしまう。
そんな中、立ち回りが悪いと言われればそれまでだが、やはり踏みとどまる勇気も必要だと思う。

この病院が、どのような方向を目指すのか?
その中でこのリハビリ科がどのような方向を目指すのか?

と言ったことを充分に論議しつつ、そうは言いつつも下準備を重ね確実に申請の方向に動いている。

現状において、ウチの病院の心臓リハは、「術後の回復」という期間に限って行わせてもらっている(もちろん術前からの介入も行っている)。

その後のリハ、つまり退院までの期間、そして退院してからのフォローアップが重要であることは十分理解しているつもりだが、スタッフ数的にも技能的にも設備的にもそれに応えられる体制ではない。

なので、今は意図的に「術後の回復」のみに限らせてもらっている。

この申請に関わる仕事(体制整備)は課長から一任されているが、課長の理解も良く、勇み足ではない。
さすがに点数や名前のみで動くことの危険性を承知しておられるし、重要なのは根幹(病院理念・リハビリ課理念)だと言われている(と、僕は解釈している)。

とにかく右往左往しないように。

というわけで、
胸を張って申請できるように、もうしばらくかかると思う。

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参考

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