患者さんの退院前のカンファレンスに参加した。
病院内外のスタッフがご家族・本人を交えて話し合う場だ。
外部からは、ベテランのケアマネージャや、在宅のスタッフが参加されていた。
ベテランはベテランらしく、
物怖じしないで、どんどん意見を言われる。
しかし
僕が言うのも何だけども、何でもかんでも自由に発声するのは、問題の時もあると思う。
患者さんのご家族は、終止眉間に皺を寄せていて不安名様子が窺えるのに、その横ではペチャクチャと、あーだのこーだのと"勝手に"話が進んでいっている・・・
まるで、カンファレンスというよりも、自分の言いたいことを言っているだけの会議になっている。
ちょっと黙って、ゆっくりと患者さんご家族の話に耳を傾けてみたいと思った。
在宅スタッフから弾丸の様に発せられる「価値観」にたいして、ご家族も困惑しているようだった。
耳を澄まさなければならない。
専門家として、黙りっぱなしもいけないけども、時には黙り、相手の欲するものを察して、そこに手を延ばす姿勢も必要だ。
「あれもある、これもある、こんな時にはアレが役に立つ、けどもコストがどーの」とか一気に言われても、まずはご病気があり、後遺症があり、これから生活していくという漠然とした所にも不安がある。
雨アラレの様に現実(在宅生活)のリアリティーをどんどん突きつけられても、まいってしまうのではないか・・・などとカンファレンスに参加しつつ思い込んでしまった。
時間をかけてゆっくりとすることが、かえって効率性をもたらすこともある。
とにかく、
あの眉間の皺を和らげたい。
「大丈夫ですよ」と、自然に、押し付けがましくなく発せられるようになりたい。
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