成人式のとき
僕は式には出席せずにいた。
今から10年以上前になるのか・・・
何をしていたかって言うと、
たまり場のような喫茶店
Cafe' de' Soleil(カフェ・ド・ソレイユ)にいたんだ。
狭い階段をのぼりたどり着く二階の喫茶店は、隠れ家のようだった。
小さな頃から
僕はとにかく「式」というものが嫌いだった。
自分がそこに当てはまらないような気がしてた。
成人式は特にそう思った。
今思うと、いい思い上がりだけども、同年代のマヌケどもと一緒クタ、同列にされるような気がしてならなかった。
僕は「向こう側」を知っている人間であることは自分で理解してた。
けども、それは僕固有の感覚ではなくて、
意識するしないにかかわらず、人それぞれにそれぞれの「向こう側」が存在するということを知るのに、僕は長い年月を要した。
それは、「知る」と言うよりも「諦め」にふさわしいのかも知れない。
僕は今年33歳になる。
・・・とにかく
僕は成人式には出席せずに、喫茶店で何食わぬ顔して珈琲を運んでいた。
そうの方がふさわしいように思えていたのだ。
タングステンの電灯にともされた喫茶店で、僕は成人式の日を過ごした。
コメント
懐かし~い、ソレイユ
成人式、楽しかったよ。
小中高と懐かしい同級生にいろいろ会えて。新たな交友関係もできたし。
re:懐かし~い、ソレイユ
>マリアさん
おや、ソレイユをご存知ですか。
当時の僕はそういった楽しいのとか苦手でして・・・
で、思い出したのが30会(サンマルカイ)だったりします。
http://blog.goo.ne.jp/kazz_ash/s/%C6%B1%C1%EB%B2%F1