セラピスト冥利

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臨床を終えて
病棟スタッフステーションでカルテを打っていると、訪問者によく声をかけられる。

部屋の案内については、看護師さんにとり継ぐようにしている。
プライバシーの問題もあるから、慎重にならなければならないのだ。

今日もたびたび訪問者に声をかけられながらのカルテ記載で、正直なところカルテ記載は捗らない。
でも、まあ、この病院の利用者にとって少しでも役に立てるようにと思って笑顔で対応している(僕は、忙しそうにしているスタッフは苦手だ。)

患者さんのご家族だろう
看護師さんに声をかけられた方がおられた。

最初は聞くともなくカルテを打っていたのだけども、看護師さんは「うーん」とかいって困った様子に耳が傾いた。

「この時間はもうダメだと思います・・・」

と、看護師さんが返答しているのが聞こえた。

聞いてみると
どうやら、患者さんのご家族さんがST(言語聴覚士)に来てもらいたいという旨の相談だった。

18時半

正規の終業時刻は16時50分なので、もう帰っている可能性は高い。

最初は僕も横から聞いていただけだったんだけども、つい声をかけたくなった。

「まぁ、ダメモトで確認してみましょう」

僕はピッチ(院内用のPHS)を持っているので、その担当言語聴覚士の番号を調べてかけてみた。

ダメモトだと思っていたのだけども、どうやらまだ病院にいるみたいで、電話口に担当STの声が聞こえた。

まぁ、業務が終わっていて対応できないかもしれないけども、ご家族の要望を聞くこことくらいはできるはず、そう思って。

話を聞いて見て見らえないかと声をかけたら
「大丈夫です」と返答

この人はいつも優しい。
普段から、怒ったりイラついたりするそぶりを見たことがないような人なので、僕もその返答に安心した。

僕はピッチをそのままご家族に渡し、「話してみてください。」と声かをかけた。

ご家族さんが言われるには

『いつも眠ってばかりで食事ができないんですけど、いましっかり目が覚めたんです。できれば見てもらえませんか?』

というお願い。

いまピッチを持っているのはご家族さんなので、僕はご家族さんの声しか聞けなかったのだけども

「そうですか!本当にありがとうございます!」

というご家族さんの声を聞いて、どうやらそのSTがこの時間い病棟にやってこられるのだなと悟った。

少しすると、担当STさんが病棟にやてこられた。

そのご家族と共に病室に入っていく姿が見えた。

しばらくして、僕もカルテを打ち終えて帰ろうとするとき、
例の病室が見えた。

ベッドサイドを数人の方達が笑顔で取り囲んでいた。

おそらく、担当STさんは、その中で患者さんの食事介助をされていたのだと思う。

良い光景だ!

患者さんへの介入をご家族の喜びで見守られながらできるというのは、双方にとっての良い体験だと思う。

セラピスト冥利につきるな!

僕もその場に居合わせることができてよかった。
多分、看護師さんだけの対応だと、『また後日』ということになっていたと思う(そして、それでは全く意味がないのだけど)

そう感じながら
職場を後にすることができた。

ので

ラーメンを食べて帰った。

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