本屋に行ったら、新刊コーナーに
「自分探しと楽しさについて」
という新書が置いてあった。
自分探しとか楽しさとか、わざわざ新書で読むまでもないと思っていて、このテーマには全く興味がないのだが、
著者が・・・
森博嗣だったので、条件反射的に手にとってしまった。
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森博嗣は「スカイ・クロラ」シリーズの著者だ。
僕は年明けからシリーズ6冊を読んでしまって、その浮遊感が続いている。
まだ、事後処理が出来ていない状態な気がする。
僕が影響を受けやすいというか、小説ってのは往々にしてそんなもんだ。
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この新書のテーマに興味がないながらも
一気に読んでしまった。
■自分はどこにあるのか
■楽しさはどこにあるのか
■他者はどこにあるのか
■自分は社会のどこにあるのか
■ぶらりとどこかへ行こう
読んでみた感想としては、森博嗣という人は「どうでもいい」と考えているように思えた。
「どうでもいい」といっても、達観でも諦感もなくて、何か方向性を持った「どうでもいい」と言う感じだ。
こだわりどころを知っているからこその思考だと思う。
無駄なことを無駄と捉えることを知っておられる。
そして、生きることについても死ぬことについても、深く入り込みすぎない。
何だか、読了後もそんな森博嗣のアドバイスはまったくアテにならないように感じたし、僕自身もアテにしてなかったし、森博嗣自身もアテにされることを望んでいないように感じた。
ただ、参考にならない森博嗣の話が、何故にこんなに面白いんだろう。
「自在」
それを知っていって、実行できているように見えるからだろうかな。
参考
KAZZ BLOG「スカイ・クロラ」(2011年01月16日)
>KAZZ BLOG「キルドレ」(2011年02月12日)
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