突然だけども
何考えているんだか、理学療法士協会。
そして、各県の県士会の方々も声を上げないのが不思議。
・・・という状況だ。
まぁ、僕は理学療法士協会に属していない。
理学療法や理学療法士の発展と活躍を願って止まないのだけども、それは協会に属して応援するのとは違うという趣をもっている。
理学療法士の発展のために協会に属し心血注いでいる方々には申し訳ないけども、結果どうだろうか?
理学療法士協会は総体として、どのような意見を言い、どのような方向を向いているのか?
以前から、なんとも、協会には属す意味がないと思っていたのだけども、今回はさらにその意を強くした。
こんな団体に1万8千円/年も払う価値はない。
その所以は、
厚生労働省発表資料
『リハビリテーションの標準的算定日数に関する関係団体への聞き取り調査(報告書)』
を読めばわかる。
この報告書は、関連団体(日本理学療法士協会、日本臨床整形外科学会、全国回復期リハビリテーション病等連絡協議会、日本リハビリテーション医学会、日本心臓リハビリテーション学会、日本作業療法士学会、日本言語聴覚士協会の7つ)に聞き取り調査をしたものだ。
聞き取り項目は
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1.現行制度に対する主な意見
(1)標準的算定日数の設定について
(2)疾患別リハビリについて
(3)機能維持のために行う13単位/月のリハビリについて
2.今後のリハビリへの要望
3まとめ
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さて、
理学療法士協会の答申を読むと、総合評価(△)としながらも、コメントではおおむね賛成・問題無しとしている。
マジですか?
(#゜Д゜)
それでも、全国回復期リハビリテーション病等連絡協議会の『回復期リハビリは充実したので、今後は、予防的リハビリ、回復期リハビリの前の急性期リハビリと維持期のリハビリの充実が必要。』という驚愕の答申よりはマシかもしれないが。
翻って、日本リハビリテーション医学会の総合評価(×)や(△)をつけ、問題提起をしている。
この報告書全体を見ると、日本リハビリテーション医学会の意見の方が少数派に見えるのが怖いくらいだ。
さて、いいかい?みなさん
僕は問いたい。
算定日数の設定
疾患別リハの設定
機能維持のための13単位/月のリハという設定
これで、よござんすか?
少なくとも僕の周りでは「この制度いいねぇ!」なんて言っている人は見あたらなかったぞ!
このことについては、D免先生の開いた口が塞がらない様子がツイッター(Twitter)で見られた。
曰く
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PTなど療法士の開業権に私は大賛成ですが、疾患別リハや日数制限に理学療法士協会が賛成していることから、専門職としてどのような将来像を考えているのかわからなくなりました。急性期と回復期の『数』の充足にだけ使われてしまう危惧をもっています。
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いち早くアップされた、某Dr.もブログで ┐(´~`;)┌ となっている様子がみられる
曰く
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各団体からの聞き取りをしたようですが、???という内容がちりばめられています。これが本当に各団体の公式の意見なんでしょうか?各団体がどういった形で現場の意見を反映したのか(あるいは、各団体の上のほうの人の個人的な考えなのか)、それともヒアリングの内容のうちの(厚労省にとって)都合のいい部分だけを切り貼りしたものなのか?
現場の思いを反映しているとは到底思えない資料が公表されていることに危機感を感じる今日この頃。
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お二人ともまさに正論!
理学療法士協会!
そして、各都道府県の士会!
そして、協会員!
黙っているの?
いいんだな?
ほんと~にいいんだな?
患者さんにむかって、「これいい制度ですから!」って言えるんだね?
アンタんとこの代表者がこう答えたってことで、これはみんなの意見てことになっているからな!
参考
厚生労働省「リハビリテーションの標準的算定日数に関する関係団体への聞き取り調査について」
Twitter:(リハDr)rehabdomen
Toshikun’s Diary「リハビリテーションの標準的算定日数に関する関係団体への聞き取り調査について」(2010年06月25日)
リハ医の独白「標準的算定日数に関する関係団体への聞き取り調査」(2010年06月26日)
コメント
そうですね。
駄目ですね。このままじゃ。
もうじき丸めにされちゃいますね。
ただ、それを主張できるPTっていったいどれくらいいますかね?
実習生を見ていて思います。
ああ。こんなんでPTなれんのか。。。
この世も終わりです。
あ。決してあきらめてはいませんよ?
ただ、もっと動かないと、PTは進化しないですね。
今のままだと、このままですね。
たわいもない。しょうもないコメントごめんなさい。
re:そうですね。
>ひらかなさん
コメントありがとうございます。
たわいもなくないですよ!
やはり、感じますか?この危機感。
今回の件で、やはり、ますますもって協会には期待できなくなりました。
[…] kazz blog「ここが変だよ理学療法士協会」(2010年6月29日) […]