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理学療法/病院

ニクラス・ルーマンはパーソンズから引き継いだ社会システム論にオートポイエーシスの考え方を導入し、第二世代の社会システム理論を切り開いた。

はじめに、タルコット・パーソンズは社会を『行為のシステム』としてとらえた。
「行為のシステム」は下位構造を持っている。

■行動有機体システム(身体)
■パーソナリティシステム(人格)
■社会システム(社会)
■文化システム(文化)

そして、ニクラス・ルーマンは次のように「システム」を定義し社会システム理論を補完している。
■システムとは、複数の要素が互いに相手の同一性を保持するための前提を供給し、相互に依存し合うことで形成されるループである。
■システムは自己の内と外を区分(境界維持)することで自己を維持する。
■システムは複雑性の縮減を行うことで安定した秩序を作り出す。すなわち、あるべき状態を予期し、その状態に適合しようとする。
■ひとつのシステムはそれを孤立したものとして認識すべきではない。システムは外部環境が存在する場合に意味を持ちうる。

・・・いろいろな物(や状態)をこの「システム」としてとらえるとおもしろい。

僕という『個』の特定。

また、たとえば
『地域医療』もこのシステムとして考えるとおもしろい。

『僕』にせよ『地域社会』にせよ、それを存在たらしている他のシステムと交互に交流することによって自らを存在せしめていると思う。

『地域医療』の下位構造(下位システム)として『救急』『急性期』『回復期』『維持期』『在宅』・・・などなど挙げられるが、それぞれが名を受けて存在しているのは、それ以外の名を受けた『他のもの』がシステムとして存在するからである。

そもそも、『救急』『急性期』『回復期』・・・などと『医療』が分化していったのはいつの頃だったのだろうか・・・

あるいは同様に『名』ばかりが分化し、実態はそこまで明確な境界領域を持たないからこそ、医療の混乱は起きているのではないか?

『ひとつのシステムはそれを孤立したものとして認識すべきではない。システムは外部環境が存在する場合に意味を持ちうる。』

僕はいわゆる『急性期病院』に務めているので、『急性期病院というシステム』について考えることにしても

『急性期病院』は急性期病院単独では存在し得ない。
他の『救急』『回復期』『維持期』『在宅』・・・などの他システムの存在があるからこそ、その差分として『急性期』が存在する・・・筈。

急性期病院を急性期病院たらしめている「要素」とは何か?
「急性期病院であること」と「急性期病院でないこと」の区分は何か?
「急性期病院」の複雑性の縮減、つまり、急性期病院のあるべき形はつかめるか?その要素は何か?

・・・夜は長い。

社会システム理論
これから勉強していきたいと思っている。

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