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第6回 島根県理学療法士学会

さて,自転車で松江テレサへ!

今日は

■第6回 島根県理学療法士学会

が松江テレサ4階で行なわれた.
午前中が県士会員による演題発表で,午後からは教育講演として

■リハビリテーション治療のための脳・神経科学
講師:森岡周先生(畿央大学)

の予定が組まれてあった.

午前中も出たかったのだが,二日酔いと疲労のため欠席(爆)...

ポスター発表と口述演題とが13題あった.

タイトルと要約だけを見て,聞きたいと思ったのは・・・
(以下,理由も述べているが部外者には意味が分からないと思うのでご容赦!)

■島根県における小児リハビリテーションの現状と課題
↑知らない世界なので一票!:そもそも障害をもった児がどこに暮らしているのかさえ情報が入らない(町でも見かけない.病院でもたまにしか見かけない).きっと,障害をもった児の親も情報が少なく困っているのではなかろうか? 演者は『小児リハに対する啓蒙活動の必要性と,県士会やPT個人レベルでの「問題解決の努力」が必要』と訴えておられる.・・・では,具体的にどのようにすれば良いのか?小児領域のセラピストとしてどう提言されるのか?県士会としてはどう活動の方向性を見つけていくのか?をお聞きしたかった.

■自宅退院に向けてのアプローチ(2症例を経験して)
↑鹿島病院の人の発表だったから・・・という理由で一票!:実際こういうことは,発表の場だけでなく病院同士の連携の中で話し合えたらいいなぁ・・・とか思ったりするけども・・・.物理的な難しさはあるけどさ・・・.

■維持期リハビリテーションの可能性
↑要約だけでは意味が分からないから・・・という理由で一票!:考察には『今回,発症後6ヶ月以上経過した症例でも改善はみられた』とあるが...当然でしょう! この『~でも』というところが気にかかる.まるで『~でさえも』ととらえられてしまうような・・・(悪意ではなく).

■安静期間と小脳機能の検討
↑チョット疑問なので一票!:下肢損傷後の安静期間が小脳の認知機能の低下を引き起こすというもの.内容は,下肢損傷後に安静期間をとった患者さんにある課題(小脳機能を使う課題)を行なってもらい,学習効果を見たら,健常者に比べ成績が悪かった→下肢損傷安静期間を経た患者は,小脳の認知機能の低下が示唆された(←少し表現が変です)というもの.別にいいのだが,なぜ下肢損傷を引き起こしたかというエピソードにも考察が必要なのでは?もともとぶきっちょだから下肢損傷を引き起こした人もいるのでは?・・・だとしたら,安静期間の有無にかかわらず課題遂行が困難だったかもしれないよ.(←素人意見?).ということで,下肢損傷直後の状態で課題遂行をした場合どうなのだろうか?

以上,個人的妄想爆破!
発表聞きたかったな.やっぱり要約だけだと,コチラの悪い妄想が膨らんでしまう...

さて,教育講演!
有名な森岡周先生のご講演だ.
先生は

リハビリテーションのための認知神経科学入門
リハビリテーションのための脳・神経科学入門

の著者(上の方はまだ読んでないが・・・).

■リハビリテーション治療のための脳・神経科学

というタイトルが打ってあったが,『人とは』というところに踏み込んだ(あるいはそういうスタンスが,そもそものリハビリテーション必須なのかもしれない)内容だった.「高齢者」だとか「片麻痺患者」とひとくくりにして考えずに個人としてどうか変わるかを強調されていたと思う.
ステレオタイプの治療(←これを治療と言えるのか分からないが)はやはりNGですな.

いくつかの脳科学研究知見の紹介とともにわかり易く脳について,人について語っていただいた.

先生の柔軟なスタイルは素敵だ・・・.

導きだされた科学的な結果を平易に説明してくれるのもあり難かった.

『(研究結果)から,本物の笑顔は伝播する』

なんて,研究結果を笑顔で語るんだからオモロい人だ.

今回は皮質(cortical system) についての話が主だったが,皮質下(subcortical system)の話についても聞いてみたいと思った.

特に脳梗塞では皮質下の損傷が多いと思うので,皮質下の損傷に対していかに皮質を捉えていくかと言うところを(個人的には)深めたいと思った.

今日は勉強になった.
次回は,会員の発表も聞きたいなぁ.
(→ホントは僕自身が発表せねばなるまい!)

講演会後,県士会の忘年会があったようだが,キャンセル・・・行きたかったぁ.
県内のセラピストとも交流したいわ.

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参考

森岡研究室
amazon「リハビリテーションのための脳・神経科学入門」
amazon「リハビリテーションのための認知神経科学入門」
島根県理学療法士会

コメント

  1. まいける より:

    Unknown
    内容はよくわかんないけど、とっても楽しそうです。

    どんなところでも、お話のうまい人っていますよね。

    うちが薬剤師会に行ったときは、発表の時間が決められていたみたいで、時間になると鐘がなっていたんですが、そちらでは時間制限みたいなものはあるんですか?

    こんどはkazzさんが演者でがんばってくださいね!(笑)

  2. kazz より:

    発表・・・
    こちら(理学療法士学会)でもたいがいは発表7分&質疑3分となっています.

    ポスター発表の場合は5分ですね.

    演者・・・なかなかやる気が起こらんですな・・・ゴホッゴホッ

  3. ぷろPT より:

    Unknown
    森岡先生の講演素晴らしさがブログから伝わってきます。一回きてみたいものです。同職種の人だからうまく伝えてくれる事ってありますよね。医者は難しいこと言い過ぎるからね・・・・(こちらが勉強不足なだけ??)。

  4. kazz より:

    >ぷろPTさん
    講演良かったですよ~!

    森岡先生の情熱・・・と言うのかプロ気質的なところが素敵でした!(森岡先生の治療場面を見たこと無いので深くは言えませんが)

    やはり,臨床に関わる話をしてくれるので,わかり易いのだと思います!

    ただ,今回は(ブログ本文にも書いたのですが),皮質の話が多く,分かり安かったのですが,やはり皮質下(subcortical system)の話についても聞いてみたいと思いました!

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