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読書

スタッフルームを歩いていると、後輩君がデスクに座って顔を伏せていた。

みると、手に持っているのは厚めの小説。
それを読んでいた。

まだ読み始めのようで、頁はまだわずかにしか進んでいない。

僕はパイロットなみに視力がよいので、すぐに頁の左上の章タイトルを読むことができた。

「臆病者」

と書かれていた。

これは・・・

本のタイトルが、すぐに分かった。

この本の厚さ・・・
そして、「臆病者」というキーワード

■永遠の0(ゼロ)

永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹
講談社

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丁度、年末から正月あけにかけて読んだ本だ。

出版されてしばらく経つけれど、父に勧められて読んだ小説。

現代の若者が、死んだおばあさんの最初の旦那さん、つまり本当のおじいさんについて調べていく物語。
零戦に乗っていて、特攻で戦死した本当のおじいさん。

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日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた……。 人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。
祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。 元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り……それが祖父だった。
「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか?
健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。
(「講談社BOOK俱楽部」より)
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この時期に僕と、後輩君がほぼ同時にこの本に触れたのは、偶然だろうか。
まぁ、セラーを飾っているようなので、そういうこともあるだろうかね。

僕は父に勧められたが、
後輩君は友達に勧められたとのこと。

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夕方、後輩君に忠告しておいた。

職場では読まない方がいいよ。

だって・・・

泣いちゃうもほん!!
ワァァ━━━━━。゜(゜´Д`゜)゜。━━━━━ン!!!!

今思い出しても、素晴らしい小説だった。

いくつもの驚きや感動があったし・・・
なんと言うのか、現代と当時(大東亜戦争時)が地続きにつながっている感じ。

いま自分が立っているこの地面が、戦争を生きた彼らによって支えられているんだと強く感じることができる。

自分の命は、そうやって父や母、じーさんばーさん、先祖代々から大切に・・・切に受け継がれているんだと感じた。

こと、戦時は異常な状態だ。
命を懸けて命を守るという矛盾を生きた人達がいる。
そんな時代があって、今につながっている。

・・・そういうことを、考えてしまうと

読んだら・・・。・゜・(ノД`)・゜・。
涙が止まらなくなるんダゾ!

しばらくは、彼が涙目になって仕事をしていないか観察してやろう!

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