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パチンコ依存

「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」(若宮健 著)を読んだ。

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)
若宮 健
祥伝社

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パチンコの危険性がとり上げられた韓国では、2008年にパチンコ廃止がなされた。

しかしこの件、日本では殆ど(まったく)報道されなかったらしい。

なにせ、パチンコの広告宣伝費は日本のマスコミの大切な収入源。
パチンコ様の批判的な報道はなかなかできない。

僕はテレビを見ない方だけども、たまに見た番組でも、パチンコのCMにであう確立は高い。
新聞に折り込んである広告だってそう、雑誌にだってそう、至る所にパチンコの宣伝がある。

読売、朝日、毎日といった、大新聞社でも一面の宣伝広告を載せるし、パチンコ批判の記事はボツになるらしい・・・

パチンコは、賭博であって非合法だ。
抜け道として、客が獲得したパチンコ玉を商品と交換し、その商品が(第三機関の)交換所で金に換えられる、といった馬鹿げたシステムをとっている。

いまはパチンコ店内にATMまで設置してあるらしい。

パチンコ関連の負債により自殺者まででているらしい。

完璧な依存症までつくっている。
※韓国が全廃した背景には、パチンコによる負債で路上生活者の増加や、売春婦の増加や、自殺者の増加があったようだ。

依存症・・・
『パチンコは健全な娯楽だけど、ハマるやつが悪いんだよ。』では、もはや方付けられないんじゃないだろうか。

この本にも紹介されていた、ネットの書き込みがある
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俺さ、パチ屋で働いてたのよ。お客さんの中にさ、負けても負けても毎日ってくらいくるオバちゃんがいたのね。
結構性格いいひとでさあ、たまに勝った時とかジュースくれたりするんだ。
オバちゃんの持ち物が、だんだん安物になっていくんだわ...
今まで5万円とか打ってたのに、だんだん使う金も少なくなっていって...
それでも、ほぼ毎日来てたよ。
んで、ある日、「今日はあのオバちゃんこないねぇ」って言ってたら、次の日、隣町のパチンコ屋のトイレで首つってたよ。

オバちゃんはパチンコ屋に殺されたっていうか、パチンコがやめれずに死んだんだな。
俺はその後、一ヶ月くらいでパチ屋やめた。
負ける奴で成り立つ商売やってて、平気でいられなくなったわけさ。
悪いことはいわねぇから、遊びを超えてパチンコにのめり込むなよー。
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泣きながら、パチンコ台に向かう女性の話も紹介されていた。

もちろん、こいったことがすべての状況とは言えないと思う。
しかし、少なからず悲惨な生んでいる状況を生んでいることも事実だと思う。

本の冒頭に村上春樹の『1Q84(3)』の台詞が紹介されていた。

「(大麻が)依存症になるから危険だと司法当局は主張しているけど、ほとんどこじつけだね。そんなこと言ったらパチンコの方がよほど危険だ」

依存という面においては、パチンコはかなりの危険性をはらんでいると言える。

それなにだ・・・
政治家も警察もパチンコ産業とグルになっていることも、この本(「なぜ韓国は~」)に書かれている。
・・・警察官僚の天下り先にもパチンコ関連団体がいくつもあるらしい。

また、バブル期のころ、パチンコの売り上げから600億円ものお金が、北朝鮮に渡っていたという話もあった。

陣痛でもやめられない パチンコ依存症 はなぜ起きる

【若宮健】パチンコに溺れる日本、全廃した韓国[桜H23/1/20]

パチンコにキャラクターを売る漫画家も多い。
エヴァンゲリオンもパチンコ化されているし、小林よしのりの「おぼっちゃま君」もそうだ。

そこで、鳥山明の台詞が光る。

「私は自分のキャラクターが、パチンコという大人の賭博に使われるのが我慢ならないんですよ。漫画を大人の賭博に使って、お金のために誇りを捨てる人たちがたくさんいる」
「私は絶対に、パチンコに作品を売ったりしませんよ。だってそうでしょう、自分の子どもを賭博屋に売る人間がいますか?」

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パチンコについて、よくよく考えなければならない。

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参考

なおすけの都市伝説と雑学「韓国でパチンコが禁止となったニュースを報道できない日本のマスコミ」(2008年07月23日)
ネットで知るパチンコの正体
ネットで知るパチンコの正体「パチンコ依存症」

コメント

  1. Sot より:

    いやはや。
    パチンコ店勤務時も思っていましたもん。
    今から16~17年前のことですが、
    その日の暮らしを立てるために
    通っている人たちがたくさんいたものです。
    やめた方が早いのに、とどれほど思ったことか。

    でも、儲かっているんですよね、
    そんな人たちのおかげでパチンコ店も。
    そんな恩恵に与った身としては、
    とても偉そうなことはいえそうにありませんが。

    近年の日本は、何かかが変わっています。
    昔の日本ではなくなっています。
    私の子供の頃の日本がよかったかどうかは、
    よくわかりませんが、
    今よりは数倍よかったと思います。
    私たちが、子供たちの未来のためにも、
    何か行動を起こさねばなりませんね。
    何ができるのでしょうか。

    まずは行動。考えていても埒開かないし。
    まずは何から始めようか。

  2. kazz より:

    re:いやはや。
    >Sotさん

    依存ですから、分かっていてもやめられないのでしょう・・・。
    パチンコ店を出る時に空虚や脱落感を感じてもまた言ってしまう。バカバカしいと分かっていても、次の日にはついつい足が向いてしまう。苦しくて涙を流しながらでも台に向かってしまう・・・

    Sotさんもハマらなくてよかったですね。
    本には、割のいいバイトとしてはじめたパチンコ店員が、逆にパチンコで金をなくすという話も書かれていました。

    何ができるのか・・・
    やはり「知ること」からでしょうか。
    メディアリテラシーを身につけないと行けないと思います。
    特にテレビに対して。
    世に溢れる「情報」はあまりにも偏向しているように感じます。

    ウソの情報・・・
    印象操作・・・

    そんなもので、世は溢れかえっています。
    受動的に情報を得るだけでは、脳をハッキングされているようなものです。

    ・・・てなことを、お茶の間の方たちに言っても仕方ないかもしれなませんが。

    最近はテレビを見ても、「洗脳箱」にしか見えないです。
    もちろん、テレビが悪いことばっかり言っているわけではありませんが、メディアリテラシー教育がなされていない日本では、国民はか弱い子羊ちゃんです。

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