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実技練習会はじめ

理学療法/病院

本日は年明け初の実技練習会!

僕が講師役で2時間の実技練習を開催。

近隣から主に経験年数1~3年目のセラピストが20名程度集まって、ともに体を動かす2週間に一度の勉強会だ。

今日は、患者さんの姿勢や動きの真似をしてることに焦点を当てて実技練習してみた。

例えば、脳卒中片麻痺の患者さんは、半身の感覚と運動の障害を生じる。
その結果、独特の姿勢をとったり、動作をしたりする。

セラピストはリハビリテーションの一場面で、麻痺の回復のみならず、代償・代行的な動作の指導にも当たるのだけど、いずれにせよ患者さんの姿勢や動作の特色を知っておく必要がある。

僕が学生の頃は、『患者さんの真似ができるように』と強く指導されたものだ。

近頃は、動作分析とか真似とか、そういう指導があまりなされてないのか、患者さんの動作の真似ができないスタッフが多い。

例えば、

◼︎右膝の荷重痛がある方の杖を使った歩き方

というような歩行パターン(数パターンあるだろうけど)の真似を行うように言っても、なかなかうまくできない。
リアリティがない。
片麻痺になると余計に複雑になるので、その真似はもっと下手だ。

患者さんの動作の真似ができるということは、その動作の特徴を理解することにつながるし、患者さんの心情(恐怖感があるとか、疲れるとか)を理解する手がかりにもなる。

ところで
セラピストは患者さんの真似がうまくないといけないと思うのだけど、神経内科のドクタもうまかったりする。
神経内科ドクタと話をしていると、「こうやって動いてますよね」と患者さんの真似をされることがある。
患者さんの真似をするドクタの動作を分析したりするのだが、動作を見る専門家のセラピストよりもリアリティのある真似をされたりする。
さすが、患者さんのことをよく見ておられるなと感心するのだけど、セラピストが下手だと、少しガッカリする。

とにかく、
真似も技術だと思う。

そういえば学生の頃
女子からデートに誘われて街に出た時、そこらを歩く人の歩行を分析し解説して過ごしたことがある。
相手は辟易したことだろうけども、僕はこれならデートも楽しいと思ったことを覚えている。

さて
実技練習では、こういった真似がうまくできていないと、アプローチの幅も狭くなる。
応用が利かなくなる。

今日も、若手セラピストから言われたことがある。

『患者さんへのアプローチでは、うまく動かせなくて・・・』

こういう困難感の経験が大切だと思うのだけども、これは、実練習の際にリアルな患者さんを想定できていないからだと思う。

臨床での体験を実技練習につなげて、積み重ねていくことが大切だ。

あくまでも健常者同士の予定調和的な練習会・・・そうならないように、少し過剰なパターンではあったけども、患者さんを真似る練習会にしたのだ。
(補足しておくと、病的でない状態の動作分析や真似も大切だよ)

練習してみると、あちこちから驚きの声が聞かれた。

『え~!これで動けるの?』
『疲れる~』
『痛い~』

などなど、

そうなのだよ、これが、患者さんの世界なのだよ。

医療者やご家族さんも、患者さんに対して、動作を急かしたり、励ましたりする。ときには、患者さんが怠けているというような言いぶりをする場面を見ることがある。

けども
真似をすることで、「あぁ、こんな世界なのか」と感じることができる。

そして!
そして、セラピストならば、「ではどうするか?」を考えることになる。

動作をみて、
どの機能が働いていて、どの機能が失われているのか?
その機能を回復させるべきか?
どこを助けてあげるべきか?
どう動きを指導したら効率的か?

などなど。
それが患者さんをよりよい生活へ導くための手がかりになると思う。

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実技練習会終了後は

新年会!

会場付近の、お好み焼き屋

◼︎かさ

ビックリするほど豪快な調理と安定した味が人気のお店だ(笑)!

牡蠣お好み焼き

アタるのを心配するスタッフも多かったけど…
ガクブル((;゜Д゜)) ガクブル

まぁ、大丈夫だろう!
乞うご期待!
(」・д・)」 ゥオーイ

てことで、今年も若手との勉強会&練習会を続けていきたいと思っている!

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