今回お話ししたいのは、イソギンチャクとタッチの話。
患者さんに触れる際に大切にしたいのは
タッチ
それが徒手的介入の入り口にもなるから。
セラピーにおけるタッチについて
タッチ/コンタクトの仕方における注意点は以下の通り
- ランブリカルグリップ(Lumbrical Grip:虫様筋握り)
- 無駄に指先で操作を行わない(場合によっては指先操作も使用するが)
- 「なじむ」ような接触をする
- 反応(自発運動や拒否)をみながら行う。
イソギンチャクの話だけども、脳を持たないレベルの生物でも、刺激に対して図のような応答するらしい。
「ニューロンの生物学」(F. デルコミン著: 小倉明彦・ 冨永恵子訳 1999)
イソギンチャクの一種Stomphiaが、接触刺激の強さや、それにどんな化学的刺激が伴うかによって示すさまざまな応答。
- 軽い接触には無応答。
- 強い接触には体収縮。
- さまざまな物質と一緒にやってくる魚肉の接触には、触手の巻きつけと口への運搬。
- 捕食者のヒトデの接触には離脱と逃避
僕達のセラピーでコンタクトを行う場合も、より適した刺激を選択できるように技術を向上させなければならないと思う。
あまりマニアックになってもいけないと思うけども、考慮すべき事柄だろう。
自分のタッチ/コンタクトが適切かどうか確認しながら日々の臨床を行うと、レベルアップにもなる(簡単に言うと『触り上手』になる)はず!
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