昨夜は、乙武 洋匡さんのツイートを追っていた。
そういえば、五体不満足は本棚にあるはずだ。
五体不満足 | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
乙武 洋匡さんはツイート(※)で
言葉ついて語っておられた。
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■「カタワ」を「障害者」に変え、こんどは「障がい者」に変える。そうやって、やわらかい言葉にすり替えることで、本質を見て見ぬフリする風潮。それで何か解決するの?声高に「差別用語は良くない」と叫ぶ人ほど、「私は差別してないです」というポーズを取りたいだけだったりする。無意味だよ。
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そして、世間がなんとなくアンタッチャブルにしたがっている部分に真っ向から意見をしておられるようにも見える。
このツイートに不快感を感じた人もおられるようだが、我が意を得たりと感じた人も多いようだ。
僕もその一人である。
以下、乙武さんの連投ツイートを並べさせていただく。
(Twitter=ツイッターというのは140文字以内の文字制限があるので、9つに分断されている)
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1.「背が高い」って、ただの身体的特徴を指す言葉だけど、たとえば背が高いことを気に病んでいる女の子には、使うべきじゃない。でも、だからと言って、誰も「背が高い」という言葉を「差別用語だ」とは言わないよね。言葉とは、そうして相手との関係性によって選び、口にするものだと思うんだ。
2.「カタワ」と言われても何とも思わない人もいれば、「障がい者」という表記でも、傷つく人がいる。結局は、目の前の相手がどう思うかを想像し、言葉を選んでいくしかないのに、「カタワ」はNGで、「障がい者」はOKと誰が決めたのか。誰の感情に合わせた線引きなのか。まったくわからない。
3.「傷つく人がいるから、公の場で使うべきでない」なら、「背が高い」「おぼっちゃま」「色が黒い」だって、公の場で使わないほうがいい。その言葉で傷つく人も、少なからずいる。でも、そんなのバカげているでしょう。目の前の相手の気持ちを考えて、言葉を選ぶでしょう。僕らには、その力がある。
4.なのに、障害者に関する呼称については、一対一の関係性を無視して、一律に、社会的に、「カタワ」「めくら」「つんぼ」はNGとされる。それが、なぜなのか――という疑問を提示したいのだ。その決めごと自体が、障害者に接することを腫れ物にさわるような関係性にしてしまっていないだろうか。
5.誤解のないよう言っておくが、僕は他人様に向かって「カタワ」だの「ダルマ」など口にしたことは一度もない。すべては、自分について。それでも「そんな言葉使うべきじゃない」と言う人がいる。「傷つく人がいるから」と。それなら、「僕は背が高いんだ」も言えなくなる。その語に傷つく人がいる。
6.相手を傷つける言葉を言っちゃダメ。そんなの当たり前。小学校で習ったでしょ。でも、相手がどんな言葉に傷つくかは千差万別。その関係性から探っていくしかない。そこに思いやりが生まれ、ひょっとしたら愛が生まれる。でも、対障害者には、初めからオールNG。「探っていく」が飛ばされている。
7.障害者だって、一律じゃない。言葉に無頓着な人もいれば、傷つきやすい人もいる。差別用語って、そんな当たりまえの前提を無視した決めごとのような気がして、僕は好きじゃない。一人ひとり、目の前の相手を見て、感じて、言葉を選ぼうよ。そんなの、相手が健常者だって、障害者だって、同じだよ。
8.だからね、僕に対して、一見失礼に見えるリプを飛ばす方々に対して、「失礼だ」と目くじらを立ててくださる方がいるけれど、あれ、アリなんです。僕に対しては。みんなも、わかってやってる(方がほとんど)。だからと言って、他の障害者に対して、そんな言葉をかけていいわけではない。人による。
9.ああ、書き過ぎた。連投ごめんなさい。でも、ええと、僕は「カタワ」です。「カタワ」で、「障害者」で、「障がい者」です。何でもいいです。どうでもいいんです。そんな呼び方――そんなふうに思っている僕のような障害者もいる。そんな言葉に傷つく障害者もいる。そんなことが理解いただけたら。
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どうだっただろうか?
「言葉とは、相手との関係性によって選び、口にするものだと思う」という意見には、非常に共感を覚える。
何となく、皆が右ならえで、「使ったらかわいそうだから使わない方がいい言葉」ということで、形式的な善行のつもりで動く。
もちろん形式的でなくても、本質としてそういう場合もあるだろうが。
しかし、形式的にそれを全体が用いることによって、それが世間の了見をどんどん狭めていってしまっているように感じる。
ちなみに、【乙武さんのツイッターが凄いと話題】という動画も参考になる。
「僕が自身の障害をマイナスに捉えていれば、これまでの数々のツイートも“自虐”になるのかもしれない。でも、僕は自身の障害をただの“特徴”に過ぎないと考えている。だから、自分を貶めているという感覚はまったくない。ただ、自分の特徴をネタに、笑いを取ろうとしている。そういう感覚なのです。」というのはICF(国際生活機能分類)にも深く通ずると思う。
参考
Twitter:乙武 洋匡
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コメント
お疲れ様です
ブレインメディカルに引っかかり来ました。
どうしても2007年のブレインメディカルを探すことができないのですが、
よければかして頂けないでしょうか?
こんなところへすいません。
re:お疲れ様です
>ゆたさん
「ブレインメディカルに引っかかり来ました。」って、どの記事かと思ったら、2008年01月20日のですね。
http://bit.ly/jXkJCk
残念ながらどこに行ってしまったのか分からない状況です・・・
とおもったら、見事に本棚から発掘することができました!
申し訳ないほどきれいな状況で保存してありました(^_^;A
お貸しできますとも。
Unknown
ほんとですか?
ありがとうございます。
どうやって送り先を伝えたらいいですか?
連絡方法
>ゆたさん
このブログ内(PCではプロフィール欄の下にあります。)にある「メッセージを送る」か「kazz_ash@mail.goo.ne.jp」宛にメールを下さいませ。
Unknown
ありがとうございます。
パソコンの方に送らせてもらいました。
ブレインメディカル
>ゆたさん
24日の日に用意したのですが、まだ送れないでいます・・・。
m(__)m
今日あたりには発送しようと思っています。
もうしばらくお待ちください!
障害者と被災者の方々へ歌ファイト:中島みゆき
障害者の方々と東日本大震災による被災者の方々の為に中島みゆきさん作詞作曲「ファイト」:の動画:YouTubeと歌詞を貼ってみました。 大学生活の中において、見ず知らぬ学生とよく喧嘩しましたが、18歳のバイク事故による脳挫傷の後遺症:大学生の発達障害と思う。 世界保健機関(WHO)の報告では、心身に障害を抱える人が世界で少なくとも10億人と言われており、コレは世界の人口全体の約15%にあたるそうです。
re:障害者と被災者の方々へ歌ファイト:中島みゆき
>智太郎さん
コメントありがとうございます。
リンクがなかったのですがココですね↓
http://bit.ly/jWNIW0
紹介ありがとうございました!