呪文

今日は久々のスタジオだった。

先日のライブが終わって以来、はじめてのスタジオで、
ぼくはと言えば・・・
練習は全くしていないが、切れた弦は張りかえた・・・という世にも奇妙な意気込みで、練習に臨んだ。

ギターに関して、音楽に関して、ここのところサッパリしないことが多い。
音、演奏・・・

そもそも、ぼくの音楽レベルなんて依然からサッパリしてなくて、最近気がつくようになっただけなのかもしれないけど・・・
それにしてもどうもさっぱりしない。

気分が乗らない。
明らかな練習不足もある。

んでも
ドラムの伸さんは、ぼくのどんな分の悪い演奏を聴いても、最終的には

「まぁ、そんな時期だ」

で済ましてくれている。

今はそれが、ほんとに気が楽だ。
（練習しなくてよいという意味ではなくて）

考えてみるに、この人（伸さん）はこの１０年以上の付き合いの中で、「練習しろ」と言ったことは無いのではなかろうかと・・・
思い起こすにきっとそうだと思う。

何をするにしても、基礎的な練習が必要なことは誰が考えても重要なことだと思う。

それをあえて言わない。

練習というのは（状況にもよると思うが）、むしろ練習をする前の精神状況、練習するに至るまでの気分こそが重要であって、それは「練習しろ」という指摘で充足されるものではないと思う。

そういったことを意図されているのかどうか知らないが

「そんな時期だ」

と呪文のように言ってくれるドラマーに精神的にささえられつつ、今は「そんな時期」を甘んじて過ごすようにしている。
感謝とともに。

そのうち、練習に没頭するようにもなるだろう！

幸あれ！