臨床工学技士さん

何となく，長引いていた風邪症状が好転してきたように感じた一日だった．
「かれこれ・・・2週間も不調だったのか・・・」とカレンダーをみる．
最初の4日間は熱症状，それから喉（咳・痰）が10日間．
今日は，声が治ってきたような・・・そんな気がした．

今日は水曜日と言うことでME【Medical Engineer：臨床工学技士（りんしょうこうがくぎし）】さんに勉強会を開いてもらった．

今回は輸液ポンプについて．（写真は同形の輸液ポンプ：テルモ製　TE-161）

この勉強会は，そもそも，人工呼吸器についての解説をしていただいたことから始まった．
人工呼吸器が一通りおわって，次はパルスオキシメータ・・・そして今回が輸液ポンプとなった．

理学療法士の立場としては，臨床場面で輸液ポンプの設定をイジったりはできないものの，その仕組みや働きを知ることで安心してセラピーに臨める気がした．
それにしても，このMEさん，本当にわかりやすく（実際に機器を使用し，体験を通して）教えてくれるので，臆せずに勉強できる．

で，ME【Medical Engineer：臨床工学技士（りんしょうこうがくぎし）】って何？

ってことで，またまた調べてみた．
臨床工学技士は1987年に制度化された．
ということなので，19年の歴史を持つことになる．
で，2005年のところで全国に20054人！
2006年の国家試験で，受験者数1727名、合格者数1446名、合格率83.7％とのことだから，

現在21500名！（であっていますかねぇ？）

---ところで----------
理学療法士は全国に何人いるんだろう？
今年度で5万人を超えるらしい・・・．
年間9千人の理学療法士が養成校から巣立つので，5～6年後には10万人になるらしいよ・・・
-----------------------

全国には病院多し（約9000病院）．
各病院に勤める臨床工学技士さんの人数は
・　　　　０人・・・まだまだたくさんある
・１　～　３人・・・公的な病院はこのくらい．ほとどの病院はこのくらい
・４　～　６人・・・いろいろな業務がある病院，比較的規模が大きい病院
・７　～１５人・・・数は少ない
・　１５人以上・・・ほとんどない
ということになるらしい．

臨床工学技士さんになるには，
国の定めた養成校（専門学校・大学）に入学し国家試験に合格しなければならない．
養成校は，専門学校（3年制／4年制），短期大学（3年制），大学（4年制）がある．医療従事者や医療系の単位を取っているなどある規定を満たしている場合は臨床工学専攻科（1年制/2年制）がある．
＊養成校一覧はこちら
そして，養成校卒業後（実際には最終学年の3月？）に国家試験を受け合格しなければならない．

給料は・・・と
「30歳での平均給料は，約25万くらいでは」
とのこと．
こちらに参考になる記事をみつけた．
なんだか，理学療法士と同じような感じですな．変な親近感を持った・・・．

ウィキペディアで「臨床工学技士」をみると
-----------------------
臨床工学技士（りんしょうこうがくぎし）は，医療に関する国家資格の一つで，「厚生労働大臣の免許を受けて，臨床工学技士の名称を用いて，医師の指示の下に，生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者」（臨床工学技士法第2条）と定められている．生命維持管理装置とは，人の呼吸，循環又は代謝の機能の一部を代替し，又は補助することが目的とされている装置をいう．（臨床工学技士法第2条）
略してCE (Clinical Engineer)またはME (Medical Engineer)と呼ばれる．
-----------------------

社団法人　日本臨床工学技士会では「臨床工学技士とは」として以下のように説明してある．
-----------------------
病院の中には医師や看護師の他に、レントゲン・ＣＴ・ＭＲＩなどを扱う診療放射線技師、血液や細菌検査・心電図や脳波などの検査を行う臨床検査技師、リハビリテーションを行う理学療法士が働いています。ここでご案内する『臨床工学技士』も病院で働く医療技術者です。医師以外の診療補助に従事する看護師や各種の医療技術者のことをコメディカルと呼んでいます。臨床工学技士はコメディカル職種の一種であり、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。今後益々増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。
　臨床工学技士の制度が出来たのは比較的新しく、1987年に制定されました。臨床工学技士になるには定められた学校を卒業し国家試験を受ける必要があります。
-----------------------

とまぁ，臨床工学技士さんとはこんな感じらしい．

参考

ウィキペディア「臨床工学技士」
日本臨床工学技士会「臨床工学技士とは」
臨床工学技士なぜなに大辞典