「ワシャァ、絶対行かんゾウッ!」
と言っていたのに、無理矢理デイケアに連れてこられたガンコおじいさん。
「リハビリなんか必要ない!」
と言っておられたらしくて、僕のところに引きずられてこられた。
ナンジャソリャ(笑)?
確かに、ガンコおじいさんは頑固一徹な感じの方だが・・・
やはり行きたく無い所に連れてこられて、サービスと称していろんなことをあたえられて、リハビリ受けろと言われても・・・
「ワシャ望んじゃおらんよ」
てことだよね。
σ(^_^;)アセアセ
嫌々来たガンコおじいさんをどうするか?
僕はサービス提供者側ではなくてガンコおじいさん側に立つことにした。
「ま、スタッフもうるさいので、やっちゃった事にしましょう。とりあえずマッサージしますから」
マッサージを専門にやっている方に申し訳ないが、ご高齢の方は「マッサージ」
というと、かなり受け入れが良くなる。
(ちなみに、理学療法士の業務内容にもしっかりとマッサージはあるのだが)
この方便(←?)許してくださいませ!
さて・・・
マッサージと称してガンコおじいさんの手足の状態や、姿勢不良の状態を探る・・・
・・・あくまでも、ガンコおじいさんの前では「マッサージ」を気取りながら・・・
姿勢を見ると、痛みのありそうな姿勢。
(疼痛逃避姿勢)
リラックス出来ていない筋肉を探り当てて、ほぐす。
施行中は、黙って僕の治療(マッサージ?)を受けてくれていたガンコおじいさん。
治療を終えて
「では、終わりましょうか!」
と声をかけると・・・
ムックリと起き上がって、
「アンタはメー・・・メー・・・メー、名リハビリ先生だ!」
と言ってくれた。
(「名医」と言おうとしたが、僕が医者じゃないのでなんと言おうか困ったらしい)
それをスタッフと周りのおばあさんがたにも宣伝してくれて、何よりもその次から、しっかりとデイケアに通ってきてくれるようになった!
もちろん、他スタッフもガンコおじいさんのために工夫を凝らしたと思うけど、家に閉じこもるガンコおじいさんの活動性を挙げることに貢献できた達成感があった!
しかも、「名リハビリ先生」って良いでしょ?
そのお爺さんが言ってくれた事が嬉しくって!
そういう思い出のガンコおじいさんが元気そうにいる姿の写真が、施設の会報に掲載されていた!
いまでもお元気にされているようで、満面の笑みを浮かべて、すこし照れくさそうにされていた。
おじいさん、いつまでもお元気で!
写真見てますよ!
コメント
Unknown
すご~~~い
そういうの、うれしいですね
kazzさんの実力ですね
それによって、そのガンコおじいさんも、他のスタッフも救い、デイケアの名声も上げたんですね
すごいすご~~~い
>megukoさん
ありがと~!
うれしくて、今でも思い出すよ!
(実力かはさておき・・・)