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リハビリ科のBSC

※はじめに断っておく!
病院改善には真面目だが・・・いわゆる本来のBSC手法とは異なる為、BSC手法に真面目な人は読まない事をおすすめする!
自己愛的満足の為したためた!

「病院のBSC」は完成されている。

んで、各部署への展開が始まっている!
(始まっているというか、部署のBSC作成提出が2月末日なのよ・・・)

BSCとはBallanced Score Card(バランストスコアカード)の略で、経営改善手法の一つ。
このBSCでいう経営改善とは、単純に財務的な利益を上げる・・・というだけではない。

■財務に関するもの
■患者さんや利用者に関わるもの
■業務能率に関わるもの
■人材に関わるもの

病院ではこの「4つの視点」それぞれをみつめて、バランスさせていく。
(これらはそれぞれ「財務の視点」「顧客の視点」「内部プロセスの視点」「学習と成長の視点」といわれる)

つまり、財務でっかちになって、休暇が取れなくなったり、学習ができなくなったりと、人材の育成を損なうのも問題・・・
逆に人材育成だけを考えて経営や患者満足が破綻するのも極端だ。

いい具合にバランスさせる必要がある。
そういう意味での経営改善手法だと・・・僕は考えている。

BSCの手法も表千家裏千家あるのかもしれないが、(そして、それが「いいこと」なのかどうかはまだ分からないが)ウチのリハ科ではこのように進めた。

まず・・・

■SWOT分析

自己分析だ。
当院のリハビリ科は何が強くて、何が弱くて、どんな環境(有利/不利)にあるのか。
これをそれぞれ考える。

ウチのリハ課にはセラピストが約30名いるが、全員にSWOT分析の宿題を出した。
それぞれのセラピストに『当院のリハビリ科は何が強くて、何が弱くて、どんな環境(有利/不利)にあるのか。』を考えてもらった。

もっと極端に言えば・・・
「明日からリハビリ課を無くします」と言われたときに、リハビリ課の存在価値を示せますか?
というもの。別にリハビリ課でなくてもOT課でもよいのだけど・・・

うん・・・極端すぎたな(笑)。

さて、この「SWOT分析」を
提出してもらった項目をまとめて、一覧にして皆に公開した。
もちろん、誰がどの項目を書いたのかは分からないようにしてある。

(弱み項目が多かったなぁ!)

公開した理由は、自分以外の人が『当院のリハビリ科は何が強くて、何が弱くて、どんな環境(有利/不利)にあるのか。』をどう考えているのかを知るいい機会だと思ったから。

僕自身もかなり勉強になった・・・「人の意見」ってのはいいね!
率直に「へ~こう思ってたんだ~」ってね!

そして次

■アクションプラン

これは、「こういうことしようぜ」「こうしたらいいのになぁ」というプランを考えてもらった。
これもそれぞれに宿題として出した!(←迷惑?)

「ウチのリハ課はこういうコトしたらいいんじゃない?」
という気楽な視点でいいのだが・・・結構あるでしょ?

それぞれのセラピストが普段思っていること(つまり「愚痴」でもいいのだけど)を解決策を添えて提出してもらう形にした。
このアクションプランは先の「4つの視点」に当てはまるように各カテゴリー(~の視点)それぞれに考えてもらった。(「財務の視点のアクションは・・・」と言った具合)

いきなりアクションプランを考えるというのはBSCの王道とずれるのだけどね・・・
(ちなみに病院のBSCというのは完成されているのだから、これが可能になるんだけどね・・・と言い訳)

『当院のリハビリ科は何が強くて、何が弱くて、どんな環境(有利/不利)にあるのか。』
というのをもとに、アクションを考えてもらったの。

今週に入り、アクションプランの提出がすんだ。

なるほどなるほど!
いろんなアクションを考えておられる!
こういう下々(←失礼)の意見を放っておくのはもったいないよね!

突飛な意見(アクション)から、現実的な意見(アクション)まで様々だ!

これも、誰が何を書いたのか分からない状態にしてまとめて公開した。

そして、アクションに付け加えてもう一つ需要な項目

■KPI(業績評価指標)

これは、本来、目標達成の評価指標で、アプションプランに先立って設定しておくものだ。
アクションプランはその指標の達成をする為に挙げられるものだから・・・

ただ・・・リハ課ではアクションプランを先行させて考えている為に、

「どんなもの(数値)を見れば、そのアクションの結果が分かるか?」

というものを考えてもらった。

くどいが、これらは本来「KPI」とは言わない・・・アクションプランの評価指標だ。
あとで、その指標群を統合する形で「KPI」を設定する方がいいと思った。
(こんなBSC手法を無視したやり方では怒られるかな・・・ドキドキ)

たとえば、「課内の勉強会開催」をアクションとして挙げたら、「勉強会開催回数」を挙げる。
(ちなみに、開催回数だけ多くなって、出席者が2人・・とかだと意味がないので、「勉強会出席者数」や「出席率」などもみるといいのかもしれない。)

う~ん・・・珍味(笑)!

これら「SWOT」「アクションプラン」「KPI(?)」を考えてもらったところで、グループワークに突入!

30人のセラピストを5グループにわけた。
PT・OT・STはゴチャ混ぜにして(というか分散させて)グループを作った。
経験年数の縦割りは意図しなかった。
つまり、経験年数の浅いセラピストと、古株セラピストを一緒にすると、若いセラピストが意見しにくくなるため、そんな事よりも仲良しグループを意識してグループ分けした。
(ちなみに、このグループ分けには、後輩君(達?)の意見が非常に参考になった!・・・まさに現場の意見ダネ!)

そのまま、飲み会に行ってもらってもいいような、グループ分けを志した。
(当然の事ながら、一部無理があるが・・・)

さて、このグループでの討議が昨日、今日と行われている!
いつもなら業務終了しているはずのリハビリ室が、にぎやかになっている!
(一部、あんまり興味なかったり、早く帰りたい人もいるだろうから強制はしなかったけどね(笑)!)

やはり、この討議の場「しゃべり場」ができただけでも、BSCの効果ありだな!
笑い話しながら、病院が良い方向に進む為に議論する・・・

しかも、話のネタは、誰が書いたか分からない「SWOT分析」やアクションプラン」だから、気が楽だろう。
自分が書いたものでも、イザとなりゃ、しらばっくれる事ができるからね(笑)!

あぁ・・・涙ぐましい!

みんなが話し合っている姿が、BSCプロジェクトメンバーとして嬉しいよ!

来週には、グループの意見をもとに全体会だっ!
どうなることやら、不安でもあるし、期待もあるし!

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参考

KAZZ BLOG「BSC(バランスト・スコア・カード)」関連の記事

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