リハビリのゴール設定
ゴール設定に関しては
それが到達したかしていないかが分かる内容であるかが重要になる。
たとえば
「歩容の改善」ってゴール設定
これ、到達したかどうかわからないでしょ?
- 歩容のどの部分?
- 使用している道具は?
- どのような場面で?どの程度?
- いつまで?
などがわからないからだ。
たとえば、
- 杖を使用して
- 一人で(スタッフ見守りのもと)
- 自室ベッドからトイレまでの間を
- 30秒以内で
- 7月30日までに
というのだったら、まだ、それが到達したかどうかが分かる。
7月30日にそれが行えないであれば、未到達だ。
条件付きで達成できる場合もあるだろう(たとえば、タッチ介助付きなら行える・・・などという場合)
その場合は計画の再検討や、ゴール設定の見直しなどをすれば良い。
曖昧な、抽象的なゴール設定からは・・・
「歩容の改善」
という曖昧な(抽象的な)設定では、7月30日を迎えても
「なんとなく到達しているような・・・ないような」という曖昧な感じにしかならない。
そんな曖昧なゴール設定記述のあるあるは
- 歩容安定
- バランス改善
- トイレ動作自立
- 自宅復帰
- 職業復帰
などなど・・・
これは、だいたい学生が書いてきたりする。
(臨床家はしちゃダメよ)
曖昧なゴール、抽象的なゴールは
達成したかどうかがわからないのみならず、それからどうして良いのか、何の指針にもならないからだ。
到達?見到達?
そして、
到達した/していない
で終わらせてはいけない。
「目標」
は「予言」でもなければ、「希望」でもない
到達しない場合は、なぜ到達しなかったかを考えなければならない。
・設定が厳しすぎたのだろうか?
・介入内容の方向が間違っていたのではないか?
到達した場合でも
・設定が甘すぎたのではないか?
・もっと早くそこに到達したはずではなかったか?
などなど検討し直さなければならない。
ゴール設定はスマートに
目標設定におけるSMART(スマート)ってご存知かな?
- Specific(具体的)
- Measurable(測定可能、定量化)
- Achievable(到達可能、現実的)
- Related、Relevant、Realistic(関連性、妥当性、実現性)
- Time-bound(いつまで)
これを意識することで、ゴール設定は非常に良くなると思う。
今日のゴール
目標設定は
だいたい
・短期ゴール(STG:short term goal)
・長期ゴール(LTG:long term goal)
・最終ゴール(end goal, final target)
など挙げられるが、
それぞれを到達するために毎日がある。
つまり
今日の目標
もあるのだ。
週休2日だとしたら
1週間に5セッション
2週間で10セッション
10回のセッションで、短期ゴールを達成一日に一割の階段を上る
このことを意識し、1日1日の介入を大切にしたい。
参考
kazz blog「理学療法ゴール」(2006年4月30日)
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