リハビリテーション栄養の第一人者の
若林先生のツイート
一昨日の朝日新聞に(老いとともに)自立支援 体力保つリハビリ、その意義は、という記事が掲載され、取材を受けました。体力低下と低栄養、こんな場合は要注意というチェックの紹介や、病院がサルコペニアをつくっていると言われても仕方がないと指摘をしました。https://t.co/voX2LczZbi pic.twitter.com/zlMmGkIqD6
— 若林秀隆 (@HideWakabayashi) 2019年7月4日
若林先生は、学術活動や講演のほか、SNSを使用した情報拡散なども積極的にされている。
今回の指摘の中で
病院がサルコペニアをつくっていると言われても仕方がないと指摘をしました。
とある。
僕も実際に病院ではたらく理学療法士として、よく感じることだ。
もっと言えば
言われても仕方がない
ではなくて
病院がサルコペニアをつくっている
といってもいいくらいだ
(残念ながら)
The Skeleton in the Hospital Closet
有名な論文がある。
バターワース(Butterworth)さんによるものだけども。
The Skeleton in the Hospital Closet
というもの。
Butterworthさんのトンチの効いたタイトルだ。
直訳すると、『病院クローゼットの骸骨』になるのだけども
これは
The Skeleton in the Closetをもじったもの。
The Skeleton in the Closetというのは
- 家庭内の秘密
- 内輪の恥
を表す言葉だ。
内緒にしておきたいこと
シーッ! d( ゚ε゚;)
みたいな。
この論文でButterworthさんが示したのは
病院の中で作られ、病院の中で放置された低栄養患者
というもの
そして
内緒にしておきたい病院の秘密
という2つの意味で(ダブルミーニング)
The Skeleton in the Hospital Closet
とタイトルをつけられたのだと思う。
低栄養患者を骸骨(ガイコツ)と表現するのは、いささか不幸な気もするけども
だからこそ、暴かなければならなかったのだと思う。
As awareness of the role of nutrition in recovery from disease increases, physicians are becoming alarmed by the frequency with which patients in our hospitals are becoming malnourished and even starved. One authority regards physician-induced malnutrition as one of the most serious nutritional problems of our time.
入院患者の管理に関して
- 身長の記録不備
- 体重の記録不備
- 体重減少
- 低いアルブミンレベル
などが報告されている。
さて
この論文
出されたのがいつだと思う?
1974年だぜ!?
しかし、今もなお、病院で作られ、放置されている低栄養患者がいるんだ。
そろそろ
過去の話にしたいものだ。
参考
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