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脳卒中発症後の早期リハ介入について

理学療法/病院

4月(2015年)のStroke誌

Early Mobilization After Stroke Early Adoption but Limited Evidence

という論文が掲載されていた。
(登録してなければ全文読むことはできない)

脳卒中後の早期介入のまとめ記事として良いもので、リハ職(PT:理学療法士)の僕としては非常に嬉しい気持ちになった。

医療分野では早期のリハ介入が賞賛されていて、患者さんの回復にとってもその方が有益という方向だ。
この論文では、まず、Early Mobilizationの「Early」の部分にも「Mobilization」の部分にも定義がなされていないという現状が示されている。つまり「Early Mobilization」の「Early」は数時間なのか、数時間なのか、数日なのか、数ヶ月なのか・・・、また、Mobilization(動かすこと)は、細胞についてなのか、関節についてなのか、四肢についてなのか、人そのものなのか・・・。

そうなると「Early Mobilization」は訳がちょっと難しくて、従来ある通り「早期離床」としてしまうことに違和感を感じてしまう。「早期介入」であれば直訳ではないけども、誤魔化せてよいかもしれないけど。
いずれにせよ、推奨されている、発症早期における介入の必要性。

その内容について、より吟味していく時代になっている。

んが
この論文を読んで闘志を燃やした数日後の、4月27日

Medscapeの記事を読んでビックリした!

そのタイトルは
Very Early Mobilization Harmful in Stroke

超早期における介入は有害というこの記事。
(登録すれば全文読むこと可能。無料)

Lancet(ランセット)に発表された論文

Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT): a randomised controlled trial』(全文公開)

これに関するニュース記事なんだけども、先の早期介入の有効性とは逆の結果を示したことに対するものなのだ。

どうやら、脳卒中の早期介入に対してもイケイケドンドンでいく流れに水を差す内容になっている。

記事中にあるとおり、早期離床(早期介入)をやめろというには時期尚早。
まず、なぜこのような結果になったのかの考察が必要な状態だ。

僕の現状はというと

まず、アメリカのように
発症後数時間の介入はほとんどない(ないワケではない)。

数時間で介入するとしてもベッド上の関節可動域訓練に限られている。
そういった状態だ。

けども、日本国内でも、発症後数時間んでリハ介入しているところはあると思う(むしろ増えてきている?)。

僕たちは、この上に挙げたような発表を真摯に受け止めて今行っている介入について考察を深め行動していかなければならないと思う。

ということで、より早期介入をしなければこの論文にあるような世界についていけないのが現状
(^_^;)

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参考

Stroke | Early Mobilization After Stroke Early Adoption but Limited Evidence
Medscape | Very Early Mobilization Harmful in Stroke
Lancet | Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT): a randomised controlled trial

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