母親の誕生日だった。
もう実家を離れているので、大げさなことはできないけども、華をプレゼントすることにした。
先日Facebookで、発見した小学校の同級生の女の子がホープタウンで花屋をしているということが分かったので、彼女のところで用意することにした。
母は花が好きなのだけれど、僕はといえば、花の知識においてはさっぱりだ。
すべて、彼女にお任せすることにした。
10分・・・15分、待っといて。
と言われたので、他の店に寄ったり本屋を物色したりとブラブラしていた。
予定の時刻より少し早めだったかどうか分からないけども、再度花屋に行くと、もうちょっと待ってねと言われた。
店内の椅子に腰掛けてポケットに入れてある本を読んで待つことにした。
ふいに、かわいい~!と声が聞こえる。
そっちを見ると、ねぇねぇ見て、可愛いでしょ~!と華を抱えた彼女がいた。
なんというのか、華ももちろんよいのだが、それを胸元に抱える彼女も素敵だ・・・
こういう場合、現代日本感嘆詞ではこう表現する。
■ (*´∀`*)モエー
『萌える』である。
冷静にオーケーサインを出しておいた。
もちろん、華のみに対してではない。
心の中では、でかした母!と叫んでいた。
さて、
花屋の彼女が可愛い~!と感嘆の声をもらし、ねぇねぇ見て!といえる、その仕事。
正直、羨ましかった。
僕も日々一生懸命仕事をしたいと思っている。
しかし、彼女のように輝かしく人に言えるだろうか?
自分の仕事についての評価を無機質によしとするのではなく、感情をともなった形で評価できるといいなと、そう思った。
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