おじさんがやってきた。
両方の腕で松葉杖をついて。
腕力や体力には自信がある、チャクチャキのおじさんだ。
おじさんと言っても、見た目がおじさんで、年齢はおじいさんだ。
足を骨折されて、術後の機能回復のためのリハビリをすすめている。
おじさんは、目に涙を浮かべておられた。
『もういいですわ・・・。やっぱり、ネジがずれて飛び出ていました。』
と悲しそうにしておられる。
いままで、順調に経過していたのだが、今日のX線(レントゲン)撮影で、足の骨を固定しているスクリューが飛び出ているのが確認されたらしい。
僕にはまだ連絡が入っていなかった。
足の骨折部分以外は、非常に元気な方だったので非常に残念だった。
話を終えてから、僕はすぐさま、写真を確認することにした。
今後の方針など、またドクターと打ち合わせをする必要があったからだ。
電子カルテでは、すぐさま情報を見ることができるので便利だ。
が、よい情報ではないので、複雑な気分・・・。
電子カルテ上で写真をみると、
みごとに・・・
くっついていますが?
(・_・)アレ
もしやと思い、おじさんの話を聞いた。
ネジがズレているって話は誰かから聞きました?
『いや、自分でみたらズレとった(´Д⊂ヽ』
・・・(*´д`*)
どうも、撮影後にドクターから説明を受けていたワケではなくて、自分で見た感じ、スクリューが飛び出ていたと判断していたらしいのだ・・・。
写真では、たしかに飛び出しているように見えるかもしれないけども、撮影角度によって飛び出して見えるだけ、そもそも、飛び出していたら、皮膚を突き破っているはず。
おじさんにしても、僕にしても早とちり。
ドクターに電話して、本人さんが悩んでられる旨を話しておいた。
もちろんドクターも「ズレていないけどねぇ」と笑っておられた。
おじさんには、
「先生の話では、大丈夫だということで、また説明があるから安心してね。」と言っておいた。
一安心
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