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救護班(2-2)

救護班

キャンターの片付けを終えても、まだ、待機。
しかし、いつゴーサインがくるのかもわからない状況だった。

医師と師長は災害対策本部のある石巻赤十字病院にいた。
2人を送った主事は、再度、こちらに戻ってきていた。

僕と主事と看護師2人、そして、ボランティアの方。
5人で、日和山(ひよりやま)公園に向かうことにした。

出発の前から前任の方から言われていたことがある。

「被災地をしっかりみておいた方がいい。復興のための支援はまだまだ必要だということを実際にふれて感じた方がいい」

その一つの場所が日和山公園だった。

ボランティアの方の道案内もあり、到着できた。
向かう途中で町の中を通り抜けるのだが、そこでも多くの被害が僕たちの息を詰まらせた。

日和山公園は高台にあり、港が一望できる。

本来であれば美しい景色であったろうが、いまではその地形ですら歪んでいる。

ここに町があったというのを信じたくないような気にもなる。

しかし、ここや周囲には多くの人たちが生活をしておられ、支援も必要とされている。

しっかり直視し、自分にできることを最大限に発揮していきたいと思った。

コメント

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