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日本の医療を守ろう!

本屋に立ち寄ったらば、欲しいと思っていた本が2冊が並べられていた。

これは、「買えっ!」という何らかの啓示だと思うので、2冊とも手に入れることにした。
(金欠だが、食費を惜しんででも本は買った方がいい!・・・ハズ?)

今日は、その1冊を紹介する。

なぜ、病院が大赤字になり、医師たちは疲れ果ててしまうのか!?―医療をつくり変える33の方法
本田 宏
合同出版

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この本は、「日本の医療を守る市民の会」というところが編集し、埼玉県済生会栗橋病院の本田宏副院長が監修されている。

医療全般にわたって、その問題点が客観的データとともに述べられている。
2010年6月1日出版なので、こういった本においては最新の情報と考えていいと思う。

で、
医療関係者も読めばいいと思うけども、何よりも・・・

そこっ!
ほらっ!そこの・・・ブログ読んでるお茶の間の奥さんっ!!
あなたがしっかり読まないと、この先どうなるかわからないよ~っ!
(↑以上3行、みのもんた調でお読みください。)

ほんとに、日本の医療がデタラメやっているってことがよくわかる。
日本の""医療従事者""がデタラメをやっているんではなくて、国の医療政策がデタラメな舵取りをしているのがよくわかる。

まず、第一章の『いま、医療の現場で何が起こっているのか』の中タイトルをみたらわかると思う。
『日本の医者は徹夜明けでも手術をしなければならない』
ちなみに小タイトルはこれだ
 ↓
・医師が20万人も不足している
・なぜ、日本では極端な医師不足が起こったか
・勤務医は長時間労働で疲れきっている
・勤務医は一人で何役もこなしている
・勤務医の生涯賃金は低い

是非、読んでもらいたい。
感情論ではなくて、しっかりとデータを示して訴えてあるのがいい。

たとえば・・・
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 つい最近まで政府は、日本では将来、医師は過剰になり、いまの医師不足の原因は地域や診療科における「医師の偏在」だ、と主張してきました。ところが実際、日本の医師数は「経済協力開発機構」(OECD)加盟国の中ではビリから4番目、なんとWHO(世界保健機関)加盟国の中では63位なのです。
 現在、日本の医師数は26万人から27万人で、人口10万人当たり210人とされていますが、OECD加盟国平均の人口10万人当たりの医師数は310人ですから、OECD平均と比較して約13万人も不足しています。さらに、東北大学の伊藤恒敏教授は、日本が世界一の高齢化社会で、経済力や医師の労働時間などまで考慮すると医師数は20万人近く不足していると試算しています。
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こんな具合に読みやすく、説得力がある。
(さらに、グラフや図表も多用されていて、わかりやすい!)

こういったことがテーマを33に分け、わかりやすく、「日本の医療の現状」が語られている。

医療従事者のみならず、一般の方にもお勧めする。

最終章(第5章)には
『安心して医療を受けられる社会にするためにー市民は何をすべきかー』
として、医療を受ける側の立場について、示唆が与えられている。

医療というのは、そもそも商業的なサービスとは質を異にする。

地域のみんなで支え、つくり上げていくものだと思う。

どう動くべきか?

医療スタッフも地域住民も、現状を知ることからはじめられては如何だろうか?

なぜ、病院が大赤字になり、医師たちは疲れ果ててしまうのか!?―医療をつくり変える33の方法
本田 宏
合同出版

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