5月というのは赤十字運動月間だしね!
(゜∀゜)/
とか言ったら、後輩ちゃんが、『え、そうなんですかぁ・・・』ととぼけた返事をしていた。
(;´д`)トホホ…
赤十字に務める人間でさえもこうだから、世間様も同じく認識が乏しいのかも知れない。
そういえば、うちの病院でも、そんな雰囲気がまったくなかったな・・・
さて
フー( ̄‥ ̄) =з
5月は赤十字運動月間っ!
(#゜Д゜)ゲッカン!!
5月は赤十字運動月間っ!
(#゜Д゜)ゲッカン!!
5月は赤十字運動月間っ!
(#゜Д゜)ゲッカン!!
ダァ~ノ ゜Д゜)ノ [ + ]
と宣伝させていただく!
てか、僕自身もあやしいので、簡単にまとめてみる。
1859年、伊太利亜(イタリア)の統一戦争の際に、北イタリアのソルフェリーノで、アンリー・デュナンは町の人達とともに、負傷者(負傷兵)を敵味方の区別なく救護した。
1862年に、アンリー・ディナンはその時のことをまとめて『ソルフェリーノの思い出』を刊行して、国際的な救護団体の創設を訴えた。んで、翌年(1863年)、「国際負傷軍人救護常置委員会」(のちの赤十字国際委員会)を発足させた。
1864年、スイスなど16カ国が参加した外交会議で、最初のジュネーブ条約を採択
・・・
日本では、
1877年(明治10年)に、西南戦争がおこり、多くの負傷兵をだした。
このとき、救護団体の必要性を感じた元老院議官の佐野常民(さの つねたみ)と大給 恒(おおぎゅう ゆずる)が博愛社の設立を思い立ち、有栖川宮 熾仁(ありすがわのみや たるひと)親王に趣意書を提出。有栖川宮 熾仁親王は英断をもって活動を許可された。
1886年(明治19年)日本政府はジュネーブ条約に加入
1887年(明治20年)5月に社名を「日本赤十字社」に改め、同年9月に赤十字国際委員会の承諾を受けた。
・・・
日本赤十字の創立記念日が5月1日であることから、日本ではこの5月の一ヶ月間を『赤十字運動月間』としている。
また
5月8日はアンリー・デュナンの誕生日であり、国際赤十字はこの日を『世界赤十字デー』と定めている。
ざっくりまとめ過ぎた感じがあるが、こんなところだろう。
興味のある方は、これを機会に是非「赤十字」について調べてもらいたい。
赤十字の基本原則というのは7つ。
(※1965年の国際会議で示された)
■人道(Humanity)
■公平(Impartiality)
■中立(Neutrality)
■独立(Independence)
■奉仕(Voluntary service)
■単一(Unity)
■世界性(Universality)
突然、単語を示されても、何も感慨がわかないだろうが、 赤十字職員にはどれもグッとくるものだ(と思っている)。
さて
その基本原則のさらに源流に何があるか?
『苦しんでいる人を救いたいという思い』
↑これだ。
僕は日本赤十字社のスローガンが、嫌いだった。
■人間を救うのは、人間だ。
「これは人間のエゴなのではないか?なんで、人間だけエバっているんだよ?」
・・・なんて、うがった目で見ていたりしたのだが、
僕の間違いだ。
日本赤十字社は「私たちの決意」というのを掲げている。
----------------
【わたしたちの決意】
わたしたちは、赤十字運動の担い手として、
人道の実現のために、
利己心と闘い、無関心に陥ることなく、
人の痛みや苦しみに目を向け、
常に想像力をもって行動します。
----------------
↑これだ。
何度見てもほれぼれする。
この決意の現れがスローガンとしての
■人間を救うのは、人間だ。
となるんだ。
参考
KAZZ BLOG「Humanity」(2008年07月17日)
KAZZ BLOG「創立記念日」(2006年05月01日)
KAZZ BLOG「勉強会と日赤グッズ」(2006年04月18日)
日本赤十字社
International Committee of the Red Cross
コメント
そういえば・・・
高校時代はJRC(Junior Red Cross:青少年赤十字)に所属していました。
しかも、こんなんでも部長でした(笑)
2泊3日だったかの宿泊研修で赤十字の変遷などの講義がありました。内容はほとんど覚えていませんが・・・^^;
「そんなことがあったなぁ」と今思い出したくらいですので。
ただ、アンリー・デュナンや「赤十字の基本原則」、「わたしたちの決意」は確かに講義で出て来ました。なんとな~く頭の片隅に・・・(苦笑)
でも、こうやって改めてスローガンを見ると、僕たちがとるべき姿勢を再度考えさせられますね。
re:そういえば・・・
おーい!部長!
(笑)
そうだったのかぁ!
5月は赤十字運動月間の啓蒙よろしく!
この赤十字の姿勢は医療者の姿勢そのものだと思うよ。
ありがたや!ありがたや!