他力

今日は、人生何回目かになるか分からないけど・・・

自転車を盗られた。

前回は、家の近くの駅でとられたのだけど、これは盗られた数日後に返ってきた。

今回は職場でとられた。

毎度のことながら、鍵をかけていないのだから
いつでもとられても仕方のない状態なのだけどね。

実は
『もしかして、今日こそ盗られるかも・・・』

なんて思っていたんだけど、見事に今日だった。

明日からは、徒歩通勤だ。

僕の自転車は
だれか自転車を必要とする人を助けたのだろうか？
いま、どこにあるんだろうか？

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人のものを盗んではいけない。

コッソリ行っても
人の行為は『お天道様（オテントゥサマ）が観て』いるから。

そして、僕の自転車を盗んだことで、地獄に堕ちるかどうかは知らないけども・・・少なくとも心が穢れてしまう。
穢れはジワジワと、人の心を蝕んでいく。

人は、動物は、僕は、
盗んで生きている。

毎日、他の命を盗んで自分の命にかえている。

しかも、自分自身は直接手を下さずに、他の人が行うようにして、盗みの事実から目を覆っている。

僕が口にした肉は、どこかで殺された動物の肉。
僕が口にした野菜は、どこかでひっこ抜かれた野菜。

そういったものを口にして、ようやく僕は生きている。

だからこそ、
『ありがとう』という感謝の念がわき起こる。

『今回もあなたの命をいただいて、こうやって僕は生きながらえているのです。』

と感謝して、『いただきます』と言う。

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僕の自転車を盗んだ人にも、感謝の念が生まれるのかは知らないけども、
そのような機会になれば良いと、勝手に思いをはせている。

これも何かのご縁
命のお布施には到底及ばないけども、明日からの徒歩によって、その念を
自分自身が大切にしていきたい。