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夕日の中で

一通り仕事を終わらせて、病院を出た。

日一日と陽が長くなってきて、夕方でもしっかりとした太陽の光が町を包んでいる。

城下町、水の都「松江」は夏に向かって風情を深めていると・・・そう感じる。

病院の救急外来の自動ドアを抜けて外に出ると
そこには救急車両が駐まれるように、ちょっとした空間がある。

その空間の端っこに、10人ばかりの人たち。

患者さん達が座り込んでいた。

ある人はコンクリの段差に腰掛けて・・・
ある方は壁にもたれかかって・・・
ある方は地面にあぐらをかいて・・・

みんなそれぞれめいめいのポーズで・・・といいつつも、何とも言えない協調をなして集団をつくっている。

年齢もバラバラで
ハタチくらいお兄ちゃん、管理職っぽい中年のしっかりした方、痩せながらも威厳のあるおじいさん。
点滴スタンドを友にしている方もおられる。

年がバラバラなら、格好もバラバラ。
みんな病衣を着ていると言えど、頭にバンダナを巻いたり、マスクを顎にかけてたり、上着はTシャツのみだったり、腕まくりをしていたり・・・

そんな患者さんたちが何をしているかというと。

タバコを吸っておられる。
みなさんタバコをくわえて、清々しい表情を浮かべている。

まだ若い夕日に向かって談笑しつつ、煙を吐く心地よい表情。

喫煙は、病院建物内はもちろんのこと、敷地内でさえも一切禁止されている。

僕は禁煙しないので、その辛さは分からないけども、喫煙家の患者さんたちはこうやって細々とタバコを吸っておられる。

細々と言っても、先ほどのように、広い年齢層にわたって、何とも言えないコミュニティーが形成されている。

敷地内での喫煙は感心しない。
健康にも悪いし、人の迷惑にもなる。
病院のルールも破っている。

ただ

夕日に照らされ、この上ない一服を楽しんでおられる患者さんたちに、

なんともいえない「愛おしさ」を感じてしまった。

美しい

でも
病院敷地内での喫煙は禁止されている。
そういうルールだから。

個人的な意見として
ルールは破っても、マナーは守ってもらいたい。

注意されたら、敷地内での喫煙は遠慮してもらいたい。
間違っても、自分の喫煙の権利を主張しないでもらいたい。

赤信号をわたったときに注意されたら、謝るべきだ。
「誰も来ないから言いだろ!」とかいって醜く言い訳はしてはならない。
悪いことをしたら謝る。
できれば、悪いことをしない。

でも
加えて記しておくことがある。

反論はあるだろうけど、
この患者さん達の喫煙マナーは良いものだと感じる。

散らかさないし、人目を気にしつつ、遠慮しつつ喫煙/談笑されている。

そういう礼儀正しさがあるんだから、そろそろ喫煙者に対する配慮も検討していってもいいのではないかと・・・考えたりする。
(闇雲に、喫煙所を作るという案ではなくて・・・)

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