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アンコール

MUSIC

午前3時

僕は、鳴り止まないアンコールを聞いていた・・・

ヘッドフォンさえ外せば、あたりは暗闇に落ちそうなくらいに静かだ。

けど、僕の目の前のモニターの中では、いつまでも続く叫び声が会場を包んでいた。

聴衆の誰かが発したアンコールに

皆が続く。

『アンコール・・・アンコール・・・』

バンドメンバーには届いていただろうか?

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1995年に活動を休止したガールバンド「マーブルキッズ」は、この会場を最後に15年間も沈黙を守ることとなる。

僕の目の前の画面にその「現場」が封じ込まれている。

昔の衣装、昔の話題、昔の曲なのに、なぜか色褪せないサウンドに、僕は息をのむ。

その時のままのものが、まだ僕に残っている。
そのとき感じたことが、まだ僕に残っている。

僕を含めた多くの人間が、彼女らの消息を知りたがっただろうし、その続編を待ち望んだのも自然なことだと思う。

それほどにマーブルキッズは「特別」だった。

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今年もいつものように年が明けた。

世界を寂しくするはずの雪さえも休業状態。

そもそもが、何をキッカケにしたのか分からない

けども、ここにきて活動を再開するバンドの情報が入ってきた。

もう一人の僕を探し当てるために
僕はこの最後のライブビデオを編集していた。

映像は古びたVHSテープから。
音源は別に預かっているMDのものを使う。

この情報を広めて・・・

と思ったものの、ふと、目的を見つけることが出来ない自分に遭遇する。

この情報を広めて、何をするかというわけでもない。

ただ、世界は変わるということを証明したかった。

変わるというよりも、取り戻したかったのかもしれない。

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「ゲームオーバーライブ」と名打たれたライブの予定は26曲。

予定されていた最後の曲の音源の編集に取りかかったものの、MDの曲は途中で途切れていた。

バランスが悪いけど、この最後の曲のみVHSテープから音源を引っ張るしかない。

仕方が無く、ビデオから音声のみを抜く作業に取りかかった。

予定としての最後の曲は「だまされたい」

まったく滑稽だよ。

社会に従って生きる僕に対する皮肉に聴こえる。

そして、VHSテープの音源を取り込み、曲は進む・・・

メンバーがすべてを出し切った音の渦で、ゲームオーバー。

熱くも悲しい最後

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けども、パソコンの取り込み作業を終えようとしても、観客の声が止まない。

『アンコール・・・アンコール・・・』

こんな感動的な場面は無いと思う。

全てが企画化されたステージとは違う。

15年経った今

会場から伝わるアンコールは僕が受け取っている。

もう一度・・・もう一度・・・

15年前、あのステージを体験したオーディエンスたち

このアンコールが
僕に向けられているように感じた。

15年前、あのステージを体験したオーディエンスたちに応えたい

そのアンコールは、僕が受け取ったからね。

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さてっ!気分を取り直し、
前置き終わり!

長っ!!!!!
アソンデンジャ(#゜Д゜)ネーヨ!!

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コメント

  1. ロケ管 より:

    泣けたわ…
    本当にありがとね!

    って、最後のオチ(笑)

    『だまされたい』が切れてるのは、MDの元のカセットテープ音源が時間切れで…;

    もうちょっとなのにね。

  2. kazz より:

    re:泣けたわ… (ロケ管)
    こちらこそありがとうございますですよ!
    復活楽しみです!

    ほんと、もうちょっとでしたのに!

    でもVHSテープからとった音もナマっぽくてよかったですよ!

    今度、CDをお渡ししますのでっ!

    今日は早く寝るぞ~

    と思いつつまたもや夜更かし(笑)!

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