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春を前にした満天の星空

職場を出て、最終列車に乗り家へ向かう。

田舎町の無人ホームを通り抜け、少し歩く

振り返ると

小さな駅の線路上には列車が2つ並んでいる。
おのおのに逆方向を向き、違う方向に進む列車が

2つ

片方が動き出したのを待って、もう片方が動き出す

何とも言いがたい感情が胸を突く

むかし
こんな経験があったような気がする・・・

恋愛だったのか

あるいは
それに似た感情だったのか

お互いが、愛おしいほど近くにいながらも
向かう方向は逆で
けれども確実に留まったままではいられなくて
その時がくるのを待つわけでもなく、逃げるわけでもなく
じっと受け入れて
片方の動きを見据えてから
自分も動き出す

もう二度と会えないように
線路は真逆に、見えなくなるまで続いている・・・

たとえローカル線でも、もう二度と出会えなくなるような
そんな感情

この感情は
春を前にした満天の星空のせいか

コメント

  1. ジョージ より:

    泣いた
    感動しました。

  2. kazz より:

    >ジョージさん
    いらっしゃい。
    ありがとう。

    なんだか、こんな感情もあるんだって・・・そんな気がして書いてみた。

  3. ジョージ より:

    Unknown
    >なんだか、(僕にも)こんな感情があるんだって・・・そんな気がして書いてみた。

    ステキな事だと思います!

  4. kazz より:

    >ジョージさん
    >ステキ

    ありがと~(涙)!

    だれもそんなこと言ってくれないよ!
    (まぁ、言われなくてもいいけどさっ)

    また、来てくださいなっ!

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