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チーム

「チーム医療が必要だ」「チームアプローチが必要だ」

とか、よく聞く。

あるいは、うちの看護師長の場合でも、新人さんや見学者等に

「チームアプローチを行っています」

と、説明をしていたりする。

・・・ただ。

それは、ウソである(爆)!

「チームアプローチ」なんかしていない(爆)!
(現状を考えればね・・・)

「チーム」

とかいいながらも、実際はどうかというと

「様々な職種がいる」

というだけの話だ。
それは、「チーム」ではないと思う。

数ある専門職がお互いの専門について理解できていなかったりする。

例えば、作業療法士が何をする人か?
をチーム(?)の看護師が知らなかったり、看護師がどんな事をする人か?を理学療法士が把握できていなかったり・・・
リハビリテーション医がどんな役割を担っているかを知らなかったり、ソーシャルワーカーがどんな情報を持っているのかを知らなかったり・・・
挙げればキリがない!

現場は、結構曖昧だ。

誰が何をする人か分からない人たちが集まって、(それが、ただ資格を持っているというだけで)「チーム」が成り立つはずがない!

そして(ついでに)
ユニホーム問題がある。

時代に逆行するのか、順行するのか・・・分からないけど、
僕は職種間でユニホームが違っていた方が良いと思っている。

最近は、施設でも病院でも全職種が同じユニホームを着ていたりする。

作業療法士も理学療法士も看護師も言語聴覚士も相談員も医師も事務も・・・

患者さんを含め、皆がそれぞれの役割理解できていたらいいのだが、それがないままにユニホームまで一緒になると・・・
(ところで・・・サッカーで選手、敵選手、主審、副審、観客が全て同じユニホームだったら変だよね。問題が一緒なワケではないけど)

ユニホームを他職種で統一する施設には、それなりの考えがあってのことだから、外部から批判する事はしない。

ただ・・・自分の職場を考えたら、到底その域に達していないのは明白だ。

(とは言っても、ユニホーム云々については、どちらかというとサブ的な問題なのだけどね。)

チームアプローチ・連携を行うには、まず、職種間の専門性の理解が必要だということを感じている。

当たり前の事だが、現場ではできていない。
教育現場でもそうだ。

今日の朝の出勤時に読んだ文献

「作業療法士教育における他職種理解への試み」
(臨床看護, vol.34, no.2, 219-224, 2008 へるす出版)

を是非読んでみてもらいたい!
帝京平成大学専門学校作業療法学科の榎本郁子さんというOTの教師が書かれているのは非常に的を得ていると思う!
(きっと、「現場」を語る数少ない教員の1人だろう!)

臨床看護 2月号

このジャーナルは特集として「継続看護 その役割と教育」をとりあげている。
とても興味深く、有意義なものが含まれている。

臨床の方も、現場の方も、職種関係なく、現場の問題をみるうえで楽しめると思う。

コメント

  1. 某Dr より:

    同じユニフォームの医者です。(^_^)/
     服が一緒だとチームアプローチができないとは思わないけど、同じ「チーム」のメンバーが赤や黄色や黒やいろいろ違う服を着ているのは草野球ぐらいでしょ?
     かつて看護の象徴だったナースキャップも無くなったし、医師のネクタイは細菌感染のリスクを高めると言われているしね。
     ユニフォームを一緒にしたらフラットな人間関係になるとまでは言わないけど、「みんなフラットな関係を目指しているんだ!!」と患者さんにも職員内にもアピールすることはできるかな、と思っています。
     少なくとも、同じ事務員なのに正規職員か否かで服が違うのはイマイチだと思ってる。

  2. kazz より:

    >某Dr.
    先生のところも他職種同じユニフォームでしたね!
    (サイズの問題はおいといて・・・(笑)!)

    たしかに、統一する事のメリットも有りますね。
    実際、職員さんや、患者さんの反応はどうですか?
    (もちろん、先生も職員さんの1人でしょうけど・・・)

    ・・・そういえば、看護助手さんのユニフォームが「ピンク」になったときに、看護助手のおば(ぁ)ちゃんが照れくさそうにしていたのを思い出しました!
    もう辞められましたが、お元気なんでしょうかね?

  3. まいける より:

    ユニフォーム!
    うちも、制服や白衣のことは前からおかしいんじゃないのかなぁーと思ってました。
    うちが薬剤師の卵だと言うことはお分かりだと思いますが、薬局や病院の薬剤部、ドラックストアなんかでは実際、ぱっと見ただけでは誰が事務の人で誰が薬剤師なのかわかりません。
    ネームプレートを見ようとする患者さんもそう多くはないと思うし。
    同じ仕事場なのにバラバラな白衣を着ていると統一感がなくて見た目が悪くなる、と言う意見もあるとは思うけど、一部だけでも変えるとか、何かわかりやすくするべきだと思います。

  4. kazz より:

    >まいけるさん
    たしかに!
    だれが薬剤師さんか分からなかったりしますね!
    (何となくは分かるつもりですが・・・)

    患者さんからの視点で、どこかしら職種・役割が分かるものって必要ですね。

    統一感を損なわない程度の区別可能なユニフォーム・・・かなぁ。

  5. 芝生で素振り より:

    Unknown
    患者サイドの1人としての感想としては…
    ユニフォームで区別できると助かることが多いです。
    見た瞬間にこのユニフォームはリハの人…という情報を得ることで気持ちにワンクッションおけたり(会話をするために頭ん中で言葉の準備をするとか)、的外れな質問(廊下を歩いていた薬剤師さんを呼び止めて放射線検査の質問したり…)を予防できると思います。
    ちなみに息子の通院している小児専門病院2か所では、リハ士だけを例にあげると、1方は私服に私物エプロン、もう1方は上半身だけおそろいのポロシャツ(たぶん、これがユニフォーム)というスタイルです。

  6. kazz より:

    >芝生で素振りさん
    そうですね。

    だれが誰だか分からないと、患者さんも当惑する面もあるかもしれませんね。

    (ま、ユニフォームであっても当惑されてる場合もありますが・・・)

  7. 某Dr より:

    ユニフォーム
    服が一緒だからどうこう、ということは無いですね。だってそれが「普通」ですから。患者さんがそのせいで混乱しているとも感じませんが。

  8. kazz より:

    >某Dr.
    こればっかりは、患者さんからの情報や意見も含めその場その場の現場(病院・施設)で考えた方が良さそうですね。

    たしかに、服が一緒といことが、はじめから「普通」になっていれば、特に騒ぐ必要がないのかもしれませんね。

    某Dr.の職場のように違和感無く問い入れていけるところは成功している例でしょうね!

    現在はどうか知りませんが、淀江の某病院は、技師長だけ白衣であとはポロシャツというところもありましたから・・・(よしあしは分かりませんが)

    まぁ、本文にもあげましたが、僕の職場を考えると、「どちらかというとサブ的な問題」という感じがします。

    ・・・まずは、提供することの中身が(涙)

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