主婦の友生活シリーズ

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ふと目にとまった雑誌。

認知症・アルツハイマー病治療・ケア最前線

見つけた記事には、認知症に漢方の「抑肝散(ヨクカンサン)」が効果的であるというもの。
主婦の友社はすばらしい(笑)!
認知症の方のの理解しがたい行動に対する対応(しちゃいけない対応、好ましい対応など)もいい記事だった!

さて、
残念ながら、病院でよくあることが・・・・転倒事故。

病気のせいだったり、慣れない病院の生活のせいだったり。

患者さんがベッドから出てきて転んでしまうということが多くある。
あるいは、興奮して声を上げたり・・・いわゆる異常行動

その多くが、夕方から夜中にかけて起こる。

で、心を鎮めるように・・・眠れるように・・・
ということで精神科から薬が出される。

薬のコントロールは難しく、飲めば必要な分だけ効くというものではない。

どうなるかというと、患者さんは半覚醒状態で、日中でも心が静まり、やや眠っている・・・というか、起きているのか寝ているのかわからない状態になる。
ドロドロ状態と言われることがあるが、まさにその表現が見事に当てはまってしまう状態だ。

本当なら・・・
(と言っていいのかわからないが)
本当なら、薬の適量を決めるためにスタッフたちが患者さんの状態をしっかりと評価して連絡し合い、計画を練ることが必要だと思う。

しかし、実際にはそれができていない・・・

マンパワー不足?知識不足?技術不足?
それとも、医療自体がそういうもの?
仕方のないもの?

よくわからないが、こういった処置(薬の使用)で誰もハッピーになっていない気がする。

転倒予防のために出されたはずの抗精神病薬が、かえって転倒を3.5倍に増加させる(らしい)。

薬の投与で一時的に眠りはするのだろうが、結局、足下のおぼつかない状態で日中を過ごすことになるので、転倒してしまうのだ。

「クスリが効きすぎたかな?」

で終わらせてほしくない。

では、「こんな薬の使用なんかやめてしまえばいい!!」

とも思うのだが、そうすると、今度は介護負担・・・看護師にかなりの負担をかけてしまうことになる。
一人で出歩いたり、声を上げたりと言った患者さんにつきっきりになんてなれないのだ。
患者さんは一人ではないのだから。
夜中だけでも確実に眠っていてほしいのだろう。

さてさて、どうしたものか・・・

という経緯もあって「抑肝散」の記事が目にとまったのだ。

代替手段があるのならば挑戦してもらいたい!

ということで、整形外科病棟、神経内科医、院長にこの「抑肝散」についての記事を持っていき意見を伺った。
整形外科に関しては、「知らないが、そんなのがあるならとても興味ある」という感じだった。
神経内科医と院長にとっては、「抑肝散」については周知のことで、いろいろと参考になる意見を伺うことができた。

認知症万能薬ではないこと。
切れ味では漢方は使用感に劣ること。
病院に新たに薬を入れるにあたっては検討や会議を通さないといけないこと。
漢方を入れていく必要があるが、現在は検討段階とのこと。
あと、教育の問題など・・・

簡単に「使ってみたらどう?」と使えないみたいだ。
(↑当然か・・・)

でだ!

僕の感じている問題は

『転倒や異常行動をとる患者さんに眠り系の薬を使用されることが多いのだが、結構役に立っていないことが多い。それどころか、患者さんの状態を悪くしている』

というところにある。

それを、解決したい!

■精神科の薬の処方の仕方の問題か
■スタッフ(看護師やリハスタッフ?)のコミュニケーションや技術の問題か
■漢方などの他手段があるのか

救わなければならない患者さんは目の前にいるのに、どう行動を起こしていいのやら・・・

あれこれと考えている。

ねぇ・・・
どうにかなりません?

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この記事へのコメント

  1. 抑肝散は
     認知症の中でもレビー小体型認知症といわれるタイプの患者さん(記憶障害+幻視のある患者さん)に使うとよく効きました。これまでに何人かの患者さんに処方しましたが、劇的に効く患者さんとまったく愛想もない人と結構別れます。なんでもかんでもワンパターンで処方していると副作用(甘草が含まれているので低カリウム血症のリスクがあります)がでてしまう恐れもありますし。

  2. Unknown

    うちの病院でも同じようなケースがたくさんあります。どこも案外そうなのかな…
    ナースの報告を受けたドクターが薬もいきなり結構な量を処方されたりするのはなんででしょうか。
    一度ドロドロしちゃうともとの生活動作レベルまで戻すのがとても苦労です。
    夜、よく寝てくれさえすればいいので睡眠導入剤などの方が残らなくていい?なんてどうかな。でも明け方から活動開始されるケースもあるし。
    鎮静と良眠の中間はないのかなー。
    っつーか、人員増やしてくれたら転倒事故も減るのにーっ!

  3. >某Dr.
    DLBの患者さんには、特に幻視の改善に有効的だとのことが書いてありました(主婦の友社に)。

    やはり期待する効果の把握と、中止基準を守らなければいけませんよね。
    漢方如何に関わらず、なんでもかんでも処方は怖いですね・・・

    僕自信、薬のことって苦手なんですよね。
    よくわからない。
    (;_;)

    また、何を目指して、この薬を使用しているのかとか理解して身体状況を把握しなければいけないなぁ・・・と反省しているのですが・・・

    さておき、主婦の友社の
    「認知症・アルツハイマー病治療・ケア最前線」ですが、なかなかいい特集でした!

    特に、「徘徊」「ロウ便」「異食」「妄想」などなどの諸症状に対して、スタッフが「してはいけない対応」「そのときの患者さんの気持ち」「こう応対しよう」みたいなことがそれぞれ書いてあるのですが・・・

    ふりかえると、「してはいけない対応」って結構されているなぁ・・・と思いました(残念ながら)

    是非、御一読を!!

    僕の最近のお気に入りです!

  4. >Unknownさん
    やはり、しっかりとした体制が必要ですね。
    人員配置もそうですが・・・
    患者さんがどういうことになっているのかを連絡できる体制が必要ですね。セラピストも医師も薬剤師も看護師も

    あとビジョン・・・

    転倒や異常行動を防ぐことのはずが
    いつの間にやら
    寝かせることが目的にすり替わってしまっているんですよね。

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