某神経内科医から相談・・・
Dr.「ラマチャンドランって知っています?」
僕「あ~知っています!」
Dr.「『脳の中の幽霊』の本読まれました?」
(・ε・ん?
・・・勘違いしてた...
僕の頭によぎったのは「日本人よありがとう」の
■ラジャー・ダト・ノンチック
だ(爆)!
で・・・そうそう!
『脳の中の幽霊』ね!
(^_^;)
ラマチャンドランはインド人
カリフォルニア大学サンディエゴ校神経科学研究所所長らしい.
著書「脳の中の幽霊」でも紹介されているが,ミラーボックスなるものをお腹の四次元ポケットから・・・考案し開発された方らしい.
「ミラーボックス」は麻痺,あるいは幻視痛を視覚フィードバックを用いて改善させることができるという.
正常な手を鏡に映し,それを反対側の手だと視覚的に錯覚させる("あたかも動いているように脳に勘違いさせる")ことにより回復を促すと言うものらしいのだ.
さて,さきほどから,「・・・らしい」「・・・という」が続いているが,はっきり言って僕が「脳の中の幽霊」を読んだのは結構まえだ,
うろ覚え・・・
(ノンチックさんと勘違いするほどだから・・・)
んで,本も無しなわけで,ただいま発注中!
でも,ネットの各ページをみてみたら,簡単に作れそうなので作ってみた.
100円ショップで購入したものは,
■鏡
■コンパス
※ハコは,ちょうど良い大きさのモノがあったのでタダで貰った
合計:210円
(コンパス持っていたら105円ですんだが・・・しかも,後で分かったのだが,穴はマルである必要なく,実際にはコンパスは必要ない・・・)
さて,
作成した箱に手を入れて,上から,しかも健常の手側の上から覗き込むようにしてみると,たしかに,両手のように錯覚する!
実際には片方とそれが鏡に映った像なのだが・・・それが,あたかも両手に見える!
ためしに片方(鏡に隠れていない方の手だけ)だけ動かしてみると,何とも言えない違和感を感じる.
(実際には片方しか動かしていないのに,視覚的には,両方動いているいるように感じるからだ!)
なるほどっ!
ただ,斜め上から覗き込むので姿勢は崩れた形になる(頚部・体幹は側屈・回旋している).
半身麻痺のいわゆる過緊張タイプの患者さんでは,治療対象の手は強く屈曲する可能性もあるので,そこらあたりは注意がいりそうだ.
なんとか,真上から見ても違和感無いように工夫したかったが・・・ノウタリンな僕にはできなかった(笑)!
さて,このミラーボックス・・・
来週には神経内科医にお渡しして,実際に使えるかどうかということになる.
僕もこの機会に勉強させてもらおう.
楽しみ!
参考
wikipedia「ラマチャンドラン」
amazon「脳の中の幽霊」
理学療法士の日記帳「ミラーボックスの作り方」
古東整形外科・内科「ミラーボックス」
コメント
Unknown
僕のゼミの学生は卒論で用いました.
使えると思いますよ!
助言:もう少し鏡が大きいと良いような気がします.
>U
助言ありがとう!
鏡・・・というか全体的に小さいことにガックシ(笑)
使ってみて,ハンドリングするための穴を裏面に作成.
しかしハンドリングで使用してみた感じ(自分自身が体験)として,視覚と手の固有感覚との乖離が著しい・・・
ハンドリングされても,鏡には何もされていない手が映っているので・・・幽霊に触られているような・・・
実際治療にどのように用いるかって・・・悩み中.
(ラマチャンドラン本もまだ到着しないし・・・)
ちなみに,ゼミの内容は?
>kazz
健常者を対象に実際に練習しなくとも左手の書字能力が向上するか実験しました(詳しくは会った時にでも話すよ).
一応有意差は出たけど,厳密に言えばサンプル数が少なかったから追試してみないとなんとも言えないかな.転移の可能性もあるし.
夢遊病について
私は中央区に住んでいる。はっきりいって、日本政府の地域にいる。宮本小学校まで歩いて、熊の話とか寝たきりとかに気づいて来たんだ。なんで板橋区の話は植村直己氏の話がイヌイットの犬そりと極地についてなのに、寿司って裁判所に至るなんで、私の断食ってイヌイット民族のためだったですか?東京ラブストーリーのカンチまではなんか筋違いではないか?緊張して損したんだ。
面白そう
健常者の書字能力の向上か...
研究デザインに興味あり!
被験者にとって新規の運動ではなくて,あらかじめプログラムされた(慣れ親しんだ)書字活動で研究をしたことの意図.
ミラーボックスは両手動作として視覚野に入り込むと思うけど,書字機能は片手動作...ここをどう汎化させるか
コントロール郡・・・「視覚による錯覚を使用しない条件下」での能力向上を研究にどう取り込むか(イメージのみでも活動を高める,帯状回運動野・補足運動野・運動前野背側部・小脳の活動)
考えると,脳損傷の場合は・・・と深みに入ってしまうが・・・
下手すると,臨床では効果どころか悪影響も出かねないのではとネガティブに考えてしまう・・・
ま,今はラマちゃんの本が到達するのを待っているよ!
re:夢遊病について
コメントありがとうございます!
(^_^;)
ネットで「市村慧芳」と検索を掛けて調べてみますと,おもしろい「語」を並べておられますね・・・
なにか,問いかけでも?
>面白そう
そうそう,これも言おうと思っていたけど,僕らが作ったボックスは鏡に映った映像しか見えないようにしているよ!
あと,書字といっても今まで利き手で書いていた文字だと学習の転移が考えられるので文字ではなく,ある程度精密さが求められる図形(新規の運動)を用いました.また,ミラーセラピー群(実際には非利き手を動かさない),非利き手で練習する群,コントロール群(何もしない)の3群で比較検討しました.
Unknown
へ~!!
初めて聞きましたけど、面白そうですね
なんか想像するだけで手がモゾモゾしてきます
今度試させてください
>U
ありがとう.鏡に映らない方の手は隠すのが基本みたいね.
視覚的な混乱を招くという理由で.
これはタオルかなにかをかけようかと思っていた...小さな試作(笑)なので
研究だとコントロールの設定が難しいね.
にしても,有意差が出たって事は...実際に非利き手で練習するよりも,ミラーを使用して視覚への錯覚を用いた方が上手になるってこと?!
・・・なんだか,この結果も...
考察が難しいな・・・
>megukoさん
ラマチャンドランの本「脳の中の幽霊」が出版されたのが1998年みたいだから,megukoさんはそれほどセンセーショナルにはしらないのか・・・(ま,たいしてセンセーショナルでもなかったが)
丁度,脳の可塑性が確認された頃(時代)のことだから・・・(笑)
こんど,試してみて!
それまでに壊れているかもしれないけどね(笑)!
とても
素敵な手です
>素敵な手です
ありがとうございます(笑)!