神様がくれた大切な時間を無駄に過ごした.
でも,無駄って何だろう?
無駄に過ごすこともきっと無駄ではない.
夜中に目が覚めて
「いつの間に寝とったんじゃい?」
ってビックリした.
知らぬ間に疲れているんだろうか?
たいした仕事もしていないのに・・・
ボヤ~として
売店で購入した文庫を読むことにした.
なぜ、働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』 (PHP文庫)田坂 広志PHP研究所このアイテムの詳細を見る |
という本.
文字数が少ないので,あっという間に読み終えたが,その内容の濃さは深い.
僕たちが働く時に,もっとも大切なのが
■思想
なんだって・・・
現実に流されないための錨(いかり)として,「思想」が必要とのこと.
著者は,面白くない仕事に追われている時ではなくて,むしろ,面白い仕事に夢中になっている時ほど.流されているんだと主張されている.
考えてみれば・・・そうかもな
なんて考えてしまう.
では,僕の思想って何だろうか?
何だったんだろうか?
フト立ち止まると,答えにつまる・・・
いつの間にかリアリズムに囲まれて社会性の範疇の中でしか行動できなくなっているのではないかと・・・
闇に教われる気分になる.
・・・実際,今,闇の中(23時過ぎ)だし!
「仕事の思想」10のキーワードとして著者は以下の言葉を吟味するようにすすめている.
「思想」:現実に流されないための錨である。
「成長」:決して失われることのない報酬である。
「目標」:成長していくための最高の方法である。
「顧客」:心の姿勢を映し出す鏡である。
「共感」:相手の真実を感じ取る力量である。
「格闘」:人間力を磨くための唯一の道である。
「地位」:部下の人生に責任を持つ覚悟である。
「友人」:頂上での再会を約束した人々である。
「仲間」:仕事が残すもう一つの作品である。
「未来」:後生を待ちて今日の務めを果たす時である。
そして,本は続いた.「仕事の思想の3つの原点」
(一部,説明文章抜粋)
■生死感
→「生死」という深みにおいて観る
今夜,床に入って寝るとき,考えていただきたい.
今日という一日を,精一杯に生き切っただろうか.
そのことを考えていただきたい.
今日という一日を精一杯に生き切る.
これは,「生きる」ではなくて「生き切る」です.
メメント・モリ(死を想え)
その言葉を胸に刻むべきでしょう.
命を何に使うか.そこから「使命感」が生まれてきます.
■世界観
→「世界」という世界観において観る
「仕事の価値」を定めるのは何か.
それは,実は,ただ一つのことなのです.
その人物が何を見つめているか.
その仕事の彼方に,何を見つめているか.
そのことなのです.
■歴史観
→「歴史」という流れにおいて観る
なぜ,この宇宙は・・・
「誕生」したのか.
「複雑化」と「多様化」の道を歩み続けるのか.
「生命」や「いのち」を生み出したのか.
「精神」や「こころ」を生み出したのか.
「人類」や「人間」を生み出したのか.
「文明」や「文化」を生み出したのか.
こういう深遠な「問い」を,その深みにおいて,問う.
そして「人間の意味」というものを,深く考える.
そのことが大切です.
「宇宙の歴史」を見つめることなく,「人類の歴史」がどこに向かうのかを考えることはできない.
そして
「人類の意味」を考えることなく,「仕事の意味」を知ることはできない.
だから,「歴史」という流れにおいて観る.
こういう「思想のための3つの視点(生死,世界,歴史)」から日々の仕事を見つめ直す必要があるとのこと.
ウム
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