田舎の駅舎に早めに着いた。
ベンチに腰掛け、ヘッドホンを外すと、小鳥のさえずりが聞こえてくる。
窓の外をみると、ずっと遠くまで畑が広がっているいつもの風景だ。
先ほど買ったパンをかじりながらコーヒー片手に気を抜いていると、中年のサラリーマンが駅舎に入ってきた。
会釈程度の挨拶で、サラリーマンは時刻表を眺めにいった。
ふと・・・
サラリーマンが口ずさむ「アメージンググレイス」が耳に入ってきた。
調子もリズムもヘタクソなんだけど
妙に僕の心を打つ。
途中、これ以上聴けないほどに胸がつまりそうで、駅舎を出ようとしたときに、アメージンググレイスは終わった。
どこか、記憶に呼びかけるられるような不思議な感覚だった。
人の心に届く音楽に上手い下手は無いと思う。
大切なのは空気感で、完璧に近い音楽を求めるならばコンサート等に行かずにCDを聴いていればいい。
演奏する側も一緒だ。
心の先にそれを表現する技術がある。
自分の演奏が気に入らないのは、自分自身が充足されていないか、技術に支配されているかのどちらかだと思う。商業用音楽を目指す場合も一緒だ。
演奏をやめる必要も無ければ、演奏し続ける必要も無い。
心のたどり着く先に演奏があれば、そこで表現すればいい。
それだけだ。
サラリーマンの口ずさんだアメージンググレイズが、誰にあてたものかを考えるまでもなく、その場にいた僕は感動できたのだから。
コメント
うちの母も・・・
初めまして…m(._.)mペコン
私、東京在住の先日“ガイドヘルパー”を取得し、勉強として「知的障害者」の見守り、ショートステイなど、現場で実体験しているものです。でも、本業は特許関係、介護用品開発などいろいろ勉強させていただいております。
KAZZさんのブログは主人から「面白いブログがあるから見てごらん」ひょんなことから知りました!
理学療法士さんになって10年目とのこと!おめでとうございます\(^_^)/
実は、去年母が父の3年間の介護から開放された翌年に「脳梗塞」で左認識なし、左半身は麻痺となりました。
しかし、友人である市川繁之氏に全てお任せしたところ、杖なしで歩けるようになりました。母曰く、市川先生の手は「神の手」と言っております。
市川先生は、本当に素晴らしい先生です!
ちなみに、私は日本PNF学●を「nisePNF」と言っております!市川先生は、ニコニコ苦笑いをしています。心は広いし、技術は凄いし、人間的にも尊敬できる人です!どうぞ、本物のPNFの技術を取得されますようお祈りいたします!そして、これからは理学療法士の技術が求められる時代となるはずです!これからやってくる高齢化社会には、理学療法士さんの存在は必須です!目指せ、本物のインストラクター!頼みますm(._.)mペコン>KAZZさん
>菅ちゃんさん
こんにちは!
熱いメッセージ有り難うございます!
主人様もいらしてくださっているようで有り難うございます!
「日本PNF学会」についてご存知のようで、感心しています。
この学会が(現在もだと思いますが)国際的なルールを踏んでいないことは、同職種のかたでも知っておられない事があります。
「日本PNF協会」と「日本PNF学会」については、以前に記事で触れた事があります(あくまで第三者的な意見として)↓
http://blog.goo.ne.jp/kazz_ash/e/a5b23f902d1ea9682230558de761b941
患者さんにとって「神の手」と言われるセラピストは一流だと思います!
菅ちゃんさんのいわれるように、理学療法士は必須だと思っていただける存在である事が必要です。
反面、セラピストも多様で・・・というか質低下もあります。
養成校の乱立や、国家資格取得第一主義的な教育が、質の悪いセラピストを育てている事も否めません。
求められる理学療法士目指して技術を磨き、知識を貯えていきたと思います。
と言いつつ・・・、ついつい勉強できないでいたりもしますが・・・
アセアセ(;^_^A