「や~ん!夢が現実的になっていく~!」
って喜んでおられたのは神経内科/脳外科病棟の看護師さん
(ちなみに「や~ん!」とか言って若そうだが、僕より年配の方だ)
僕は先日から、この病棟の会議に参加させてもらっている。
記録係?記録委員?
そんな会らしい。
で、看護師さん(達)の夢ってなにかというと・・・
介助方法の記載されたチェックシートを作成し、カルテと病室に置くこと。
そして、それをスタッフが見て、みんながある程度統一された介助法で、患者さんにかかわれるようになれたら!というもの
夢ってか、「構想」かな・・・
でも、看護師さんが「夢」っていうほどの気持ちはわかる気がする。
今の病棟での患者さんに対する介助方法は関わるスタッフによっててんでバラバラ。
やり方が決まっているわけではないし、技量も違う。
患者さんが何を必要としているのかも全員ではイマイチ把握もできていない状態・・・らしい。
と、いうことで、そういった書類作成の会議だ。
移動方法(トイレ時と食事時)についての介助についてのチェックシートを作成する。
感じとしては、
■移動については「大項目」「中項目」に動作を分ける。
■トイレの場合、大項目は「起き上がり」「腰を移す」「操作」
■中項目にどの程度の介助か、あるいはどういった介助を行うのかをチェックできるようにする。
■たとえば、大項目「腰を移す」では中項目「□立位を取る/□中腰」。そしてその下位項目「□ワキ介助/□腰介助」とか・・・
おおざっぱな区分けになるけども、看護師によっててんでバラバラに介助することはなくなるのではないかと思う。
看護師さんがチェックシートを見て
「あ!一度、ワキ介助して立位を行って、支えていればズボンの上げ下げと腰の移動は自力でできるのね。ティッシュペーパーの使用は千切って渡せばいいのね」
というくらいの統一図れるのでは・・・
現状では、無意味に腰を支えて介助(「過介助」と言う)したり、出来ない行為を無理やり行わそうとしたり・・・ということがあるらしい。
書類作成にあたって、いくつかの課題がある
■介助法の統一と表現
介助法なんて、実際にはかなり個別性のある内容だ。
看護師さんも列挙して困っていたが、「立ち上がる」だけでも介助方法は幾多もある。
それを基本的な部分まで絞り込んでチェックシートで利用できるように工夫する。
「妥協点」がテーマになる。もちろん、「備考欄」を作成して対応できるようにはしておく。
ちなみに、僕は介助法の指導も看護師さんに行っているが「方法の統一はしなくていいです。背の高い人もいれば低い人もいるし、個人が行い安い介助法を行うべきです」と言ってあった。
・・・今回、すこし考えが変わった。基本的な考えは変わらないけども、「患者さんにどこの部分の介助をすべきか」を考察できるようなアプローチがいいなと感じている。そういった意味での統一は図るべきかもしれない。
■記載のしやすさ
チェックを基本的な仕様にする。
簡易になるが、それ以外の方法で行うアイデアをどこに(いかに)記載できるようにするか。
■技量の問題
「□ワキ介助」って書いてあっても私にはできないぜ!どうすんの?
って場合でてくるだろうな。
■更新
チェックシートなので、その場での介助法はわかるようになるけども、変更になった場合はどうするか?
いちいち全部書き直すのは手がかかるんもで、そのつど赤ペンで変更があった箇所を修正することを検討している。
そして定期(2週間?一ヵ月)毎に書き直す
などといった、アイデアを会議で話し合った。
「なんだか、リハビリ病棟みたいになってきましたね!」「リハビリ病棟よりも進んじゃおうぜ!」
と、士気も高まった!
通常、書類作成から使用には時間がかかるが、あえて11月使用を目指している。
実践主義なのと、勢いで動くことが必要だと感じているから。
会議(というかワーワーしゃべくってる)は楽しい。
「この看護師さんこんなこと考えてたんだ」とか、「結構熱のある人だったのね」とか、普段では気がつかないことを見つけることができた。
離れた病棟の会議なので、客観的にリハビリ病棟やセラピストを見ることができるし・・・
「あたしの夢がこの紙にのってるの!」
て冒頭の看護師さん言っておられたけど、その夢に同乗させてもらってうれしいっ!
無事離陸できるように頑張りたい!
コメント
Unknown
看護師さんたちにとっての夢も素敵だけど・・・
そのシートはなにより患者さんたちにとって
すばらしいものになるんじゃないかな~
がんばってね
>ま~さん
こんにちは!応援ありがとう!
いいものができるように、そして少しでもレベルの高いことを行えて患者さんの利益になるようにがんばるっ!
Unknown
うちの病院のADL表とコンセプトは同じかな。各患者さんのカーデックスに入れてあります。
今度見本を持っていきます。
>某Drさん
おぉ~それは期待できます!
ありがとうございます!
使用感などいろいろ教えてください!