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然るに嫉妬

『嫉妬』についての話をした。

また、別の話題として
『叱る』ことについての話もした。

両者に共通する気をつけなければならないこと。
それについて考えたい。

はじめに結論をいっておくと、

■目的は何か?という認識を持つということ。

『嫉妬』という感情
これは心の問題だから、そういうものは抑制することができないかもしれない。

けれど、嫉妬から生じる行動については制御が可能だ。

嫉妬から生じる行動で抑制しなければならないことは

『相手を無理に振り向かせようとすること』

だと思う。

そうやって振り向かせた相手は、もはや振り向かせたい相手ではなくなってしまっているだろうから。

さて

『叱る』行動についても考えてみよう。

叱る行動が、怒りから生じたものであれば、それは抑制した方が良いと思う。

『怒り』は感情だから、これも抑制しがたいものだ。

しかし、『怒り』を起点にしてなされる『叱る』という行動は、ただの怒りの表出でしかない。

『叱る』はもっと冷静で論理的な行動のはずだ。

はじめに結論をいったけども

■目的は何か?

嫉妬であれば
『そちらではなくて、こちらに振り向いてもらいたい』ということが挙げられるだろう。

また、『叱る』であれば、『相手を好ましい方向に導く』ことだろう。

『自分に振り向いてもらいたい』『相手を好ましい方向へ導きたい』
という目的がありながら

嫉妬や怒りから生じるあやまった行動が、相手をその目的から逸脱させ、むしろ逆の結果を招くということになる。

つまり、相手(の心)がより離れていってしまう。

『嫉妬すること』や『怒ること』が目的になってしまい。
相手を目的からさらに離れた位置に向かわせてしまう。

感情をそのままぶつけてはいけない。

『嫉妬』しながらも、ではどうすれば自分の目的に到達できるか
『怒り』ながらも、相手をどう誘導するか

冷静に論理的に、そして狡猾に手を進めなければならない。

『嫉妬』は『愛情』の裏返しであるし
『叱る』ことは『怒り』の表出ではない。

多くは
『嫉妬』と『愛情』
『叱る』ことと『怒り』を混同してしまっている。

相手や自分に良かれと思い とった行動が、目的を達成するのに大きく外れてしまわないようにしなければならない。

反感を買ってはいけないということだ。

追うと逃げる
引っ張ればちぎれる

こどもが
しばしばそうやって、大切なものを壊してしまうではないか。

そんな悲しいことを何べんも何べんも繰り返してきているのに
そこから学ばないと
大切なものを壊してしまうことになる。

壊れる前に、目的を確認しておこう。

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