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院内TQM発表大会

理学療法/病院

今日は院内のTQM発表大会!

TQMとはTotal Quality Managementの略で組織全体として統一した品質管理目標への取り組みを経営戦略へ適用したもの。

病院の活動にておいて、よりよい医療を届けるためのボトムアップ型の活動。

企業活動におけるものとは少し感じが違うかもしれない。もちろん利益追求の活動ではないのだけども、利益も大きなキーになる。

今回は5演題の発表。

▪️スムースな退院に向けて退院支援の依頼を1週間以内にしよう!
▪️退院時の私物の忘れ物をゼロにしよう
▪️永遠のゼロ ~診療報酬を正しく理解して間違いをなくそう~
▪️大腿骨頸部骨折患者の入院期間を短縮しよう
▪️つなごう!"褥瘡対策"のバトン

大会テーマというのが設定されていて、それは

『チーム医療~お互いの守備範囲を補完しあいましょう~』

どれも良い発表だった。

ボトムアップと言えど、毎回、指名されて行う部所もあるので、いやいややったところもあるかもしれない。

実際、普段の業務に加えて、このTQM活動を行うことになるになるので、それなりの労力が必要になる。

それでも、発表を聞いてみると、病院に存在する無駄の削減や、工夫など、普段取り組めていないことに手を入れて前進しているのがわかる。

TQMのおかげで取り組めた課題は多いと思う。

各発表を聞き終えて、今回も優秀賞に悩む!

といっても僕が決めるわけではないのだけども・・・

個人的には、「忘れ物ゼロ」の発表が根本的かつ有効な取り組みだと思ったのだけど、TQM手法にのっとった評価では、また別かもしれない。

この優秀賞(大会賞)の発表は、大会終了後の懇親会で行われるのが通例になっている。

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懇親会では、発表者や事務スタッフなど、いろいろな方と話ができた。

職場は1100人規模の職員数なので、こういった機会に話ができるのも嬉しい。

そして・・・

大会賞の発表もあり、
僕の気に入っていた

『退院時の私物の忘れ物をゼロにしよう』

が受賞した。

発表したのはリハビリ病棟だ。

患者さん退院時の忘れ物についての、現状把握、対策、そして取り組み後も(やはり)存在する忘れ物に対する歯止めなど、良かったと思う。
会場のスタッフからも「わかりやすかった」という声が聞かれた。

テクニカルな発表も確かに大切なんだけども、こういった根本的かつ有効(他病棟でも活用できる)活動は大切だと思う。

院内では『5S』活動というのもあるけども、これと直結した取り組みだと思う。
※5S=①整理、②整頓、③清掃、④清潔、⑤躾(習慣化)

また、この発表に対して、
大会テーマにある『チーム医療』と関連があるのか?

という声もあったけども、この発表の冒頭には、チーム医療の前提となる活動として、この忘れ物対策を挙げておられた。

経済的効果は不明だ。
しかも患者満足度は向上しないだろう。なぜなら、忘れ物はしないのが当然であるか、忘れ物をしたことで不満が増えるということはあっても、忘れ物をしなくなったことで満足度が向上するなんてことは考え難いからだ。

けども、スタッフの姿勢は変わると思う。

こういう目配り気配りの姿勢が大切なのだと思う。
もちろん忘れ物をしないという直接的なこともそうだろうけども、そういったところに眼を向けることができるいうのは大きなことだと思う。忘れ物に対する目配りが普段の臨床や病院のあり方や姿勢に影響するところは大きいと思う。

・・・

そのほかの発表もとても素晴らしいものだったし、聞いていて得るものが大きかった。

少しずつ前進することは大切。
それが楽しみながらであればもっと良いと思う。

この会がまだまだ続いていくといいな。

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