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成長

理学療法/病院

今日は勤務。

この土~日と研修に行っていた後輩チャンも出勤だった。

朝、この後輩チャンに「研修どうだった?」と聞くと、「良かったです~!」と答えた。

コチラの質問の意図としては、『得た新しい知見や、習った技術』について聞きたかったのだが、どうも、そういう答えが返ってきたためしは無い。

わざわざ『どんなことを習ったの?』と聞かなければ、「良かった」or「悪かった」or「難しかった」で会話が終わってしまうのではなかろうか(笑)。

何でもかんでも「スゴイ」「ヤバイ」としか感動を表せられない芸能人もそんな感じだな。
・・・というより、視聴者の質がグッと深く落ち込んでいるんだから、飯の種のためにはそれにあわせなければなるまいが。

さて

この後輩チャンにもう少し話を聞くと

出てきたのは

■MCA領域の障害でも、前頭葉の血流低下もあるだろうから、そこで考えられる症状をみつつアプローチを行わなければならない。
■物品(道具)には特性があり、例えば積み木でも四角いものは丸いものに比べ方向性を与えるし、丸いものは転がりやすいので、そのことを考慮してアプローチを行う。

そういったことを講師に説明してもらえて、ずいぶん納得したとのことだった。

この話を聞いて僕が思ったことは、

『4年の臨床経験があるのに、今更そんな事に気がついたのだろうか?』
『それを知らないで、いままでの臨床はどうしていたのか?』

という疑問だった。

と、同時に、フォロー的に思ったのは、その後輩チャンは言語能力の乏しさ(あるいは時間的な制約)のせいで、『もっと奥深い何か』を僕に伝えきれていないだけなのではなかったのか?
そのせいで、通り一遍等の事象しか伝える事ができなかったのではなかったのか?・・・ということだった。

そういえば

先日、mixiでも、ある理学療法士の質問があった。
自らを「3年目の」と紹介しながらの質問だった。

Babinski反射についての質問だったのだが、
その質問にまじめに質問に答える人も入れば、こう反応する人もいた。

『PTS3年じゃなくて、PT3年目ですか!??』
※PTS=理学療法学生

『3年目でこの疑問は、かなり問題ですね。』

はっきり言って、僕の目にも質問の内容は幼稚に映ったし、上の発言の様に思われたのはよくわかる。
ただし、こういった返事は、質問者に対して「焦り」や「反感」しか与えないと思う。

さらに言うなれば、『そう言っているあなたは何年目で、どのくらいのこと知っているのだ?』と言えなくもないと思う。
まさに、『目クソ、鼻クソを笑う』にはなっていないだろうか?

そもそも国家試験を合格したからと言って、理学療法士の一定レベルの基準は、なんら保証されていない。

僕としては

しかし、レベルの高低はあっても、

■知らない事を知るようになること
■できない事ができるようになること

これは、素晴らしい事だと思う。

その上で、反省は必要だろう。
無反省のまま幼稚で居続けることは、専門家としては罪だと思う。

後輩チャンに話をかえすと、

何年目にせよ、今回その後輩ちゃんがその知見を得たのだから、それはそれで良かったことだと思う。

研修会に出て、何もレベルアップを見つけられない人の方がマズいと思う。

だから、学ぶたびに反省して、次の臨床、次の研修でさらにどのくらい飛躍できるかが成長だと思う。

頑張れ!

てか

オレも頑張れ!
(↑最近、研修会に行っていない・・・)

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参考

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コメント

  1. PTS池田 より:

    Unknown
    自分もmixiでその書き込みをみました。

    厳しい書き込みもありましたね。

    周りで就職先を探す時に勉強会を頻繁やってる病院が良い、1年目は勉強会に沢山行きたいと言う事をよく聞きます。

    その考え自体が受動的に感じます。

    基本知識もないうちに特殊手技に走るから、考えずに治療を行う習慣がつくんだと思います。

    そもそも高いお金を払って勉強会に行くくらいなら本を買った方がいいように感じます。

    この考えは短絡的でしょうか??

  2. 今晩は より:

    今晩は
    私は現在中一の息子に理学療法士になって欲しいと願っています。
    が、コミュニケーション力が低いのです。

    感想を尋ねれば、
    すごかった。
    大変だと思った。

    語彙力がないだけでなく、
    帰納的に説明もまた出来ないです。

    KAZZさんの後輩さんも、やっぱり語彙力がわりと低いんですかぁ?

    語彙やコミュニケーション力が低いと、やはり困る職種ではないですかぁ?

  3. kazz より:

    >PTS池田さん
    こんにちは。
    コメントありがとうございます!

    短絡的・・・というか、結局は人それぞれになると思います。

    勉強の方法は人それぞれで、結局は、「学び取る力があるか」というところにかかってくると思います。

    何をしても学べない人は学べませんし、どんな小さなことにも気づきを得る人はいると思います。

    勉強会の参加が受動的であるかどうかや、勉強会の質は、その受講者個人の姿勢によると思います。

    「学ぶ」というのは積極的な精神・身体活動であるとおもいます。

    ・・・といったところで、特殊手技に走る走らないに関わらず、考える人は考えますし、考えない人は考えないのだと思います。

    己を知ることが必要ですね。

    なんでもブチあたっていくのも面白いと思いますし、慎重に王道らしきものを進むのもいいと思います。

    お互い頑張りましょう!

  4. kazz より:

    re:今晩は
    今晩は。
    コメントありがとうございます。

    コミュニケーション能力や、語彙はどんどん育っていくと思います。
    また、中学生ともなれば、親を敬遠する時期かも知れませんから、語彙はあっても「すごかった。」「大変だと思った。」程度で済ますかもしれません。
    案外、友達とは豊富な会話をしているかもしれませんよ(笑)。

    語彙やコミュニケーション能力。
    後輩だけでなく、僕自身も育んでいかなければならないと痛感しています。

    やはり、職種としてもですが、日本人としても豊かな国語力が必要だと思います。

    豊かな国語力が豊かな思考を支えると思います。

  5. Unknown より:

    先輩として
    研修の一件で、これまでの後輩指導の課題が見付かりましたね。
    先輩としての指導、フォローを見直すきっかけになったのでは。

  6. kazz より:

    re:先輩として
    コメントありがとうございます。

    この一件が無くても課題山積でございます。
    (お暇であれば、他エントリーご参照くださいまし)

    とかく、後輩指導に力を入れられていない現状があります。

    指導力を磨き、後輩とともに成長したいものですが・・・なかなかですね。

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