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不偸盗戒

長く降りしきる雨・・・

深夜

弓ケ浜駅に到着して自転車乗り場に向かう。

傘が盗まれていた。
自転車に付けっぱなしだったからかな・・・

『人の物をとってはいけない』

盗みは心が穢(けが)れるからだ。
盗んだ側ももちろん、盗まれた側の心も穢れる。

想像力

想像力が必要だと思う。

「ゴミを道端に捨てる」とか「傘や自転車を盗む」とか「公共の場で大声をあげる」とか・・・

そのことによって、どんな影響が生まれるのか?
そういった想像力が必要だ。

僕の自転車から傘をとれば、
(雨がやまない限り)持ち主である僕が困る。
・・・雨に打たれるからだ。

それとも、盗んだ人は、僕も誰かの傘を盗むと思っているのだろうか?

どのみち誰かが困るのだが。

・・・望みがある。
僕の傘を盗んだ人が、せめて罪悪感を感じていてもらえたらいい。

「穢れ」
これに対しては「清め」が必要だ。

傘や自転車などを盗むというのは、「盗む」の分かりやすい例だ。

こういった、あからさまなこと以外にも「盗み」はある。

誰だって盗みをしない人はいない。

生きていくということは、「盗み続けること」でもあると思う。

よくよく考えて、それでも心当たりの無い人、自分こそは盗まない人である・・・
と、そう思っている方は、さぞかしの勘違い平和主義者か偽善者である。
と、そう思う

誰でも盗むのだけど
盗みを正当化はしたくないものだ。

盗むのはいけないこと。

自分の中にある「盗み」の心があるからこそ、他者の行う「盗み」に対して嫌悪感が生じるのだと思う。

同族憎悪(どうぞくぞうお)

自分に似た者を嫌う心

それは
自分自身の醜い心を、他人の中に見つけてしまうからだ。

人を嫌うのは、自分の中の醜い部分が、その人を通して見えるからだ。

そして、逆に

他人の中にみる美しい部分は、自分に対する希望だとも思う。

心地よい絵画をみたり、本を読んだり、音楽を聴いたり・・・

それが清めになる。

美しい絵を見るということは、それを美しいと思う自分がいるということだから。

だから、僕の傘を盗んだ人・・・
なるべく美しいものに触れてもらいたい。

そうしたら、次からは傘を盗まなくなるかもしれないし、
盗むとしても、躊躇するかもしれないから。

コメント

  1. ひらかな より:

    ウケました。
    こんばんわ~。
    おもろかったです。
    いや~。傘。どこに行ってしまったのやら・・・
    ちゃりが残ってて良かったですね(今回は)

    いい技術を盗む人間になりたいです。
    あ。それも穢れ?
    いや~自分流にアレンジすれば清め?になる?

  2. kazz より:

    Unknown
    あれ、ウケちゃいましたか(笑)?

    そんなつもりではなかったですが、お役に立てたようで嬉しいです!

    そうですね!技術も盗んだりするものですね。

    チャリとられないように気をつけます!
    傘は、どこかでだれかの役に立っているでしょう!

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