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バンド

2007年秋

バンドは活動停止状態にあった.
それでも,僕が「解散」という言葉を使いたがらなかったのは,バンドの継続状態を感じていたからだ.

しかし,状況は・・・さしてそれに変わりない.

ベースはサポート他のバンドから声がかかり,「サポート」とか「サブ」とかいいながらも,順調なバンドに身を置いていたし,ドラムは脚に深刻な骨折を負っていた.このバンドを収集したボーカルは家庭に入っていた.
僕が仕事に没頭できたのは,気持ちを紛らわしていただけかもしれない.

バンドの継続感

順調なバンドからみれば,僕たちは既に終わったバンドかもしれない.

たまに思い出されたように語られるバンド名.
「昔あったバンド」
・・・そうなりつつあった.

けれども,
ストリートのミュージシャン,汽車で観るバンドマン,テレビの中のスター・・・

目に見えるもの,耳に聞こえるものが僕を焦らすのはなぜだろう.
僕の在処(アリカ)はここではないと,心が歪んでいくのを感じる.

こんな状況とは裏腹に,バンドの終末感は感じなかった.

まるで,フェードアウトしていく音楽をさらにボリュームをあげて耳を傾けているような・・・そんな感じなんだ.

あきらめが悪いとは言わないだろう.

むしろ,此処に存在することを証明しようとする喜びなんだ.

(つづく)

コメント

  1. G より:

    Unknown
    自分の中にあった、確立した割合っていうのが、
    大人になるにつれて変わってきて、
    それは絶対に変えない変わらないって思ってたのに、
    変わってしまった事にすごく悲しくなったりもします。

    え…それって確立してないんじゃ…みたいな。

    自分の中で割合が変わっても、まだ0%ではないので、
    ふとした時に、「演りたい!!」っていう気持ちが
    わき上がってきたり、誰かの楽曲を聴いて、
    自分にもわずかな創作意欲がわいてきたり…。

    でも、行動に移る程の余裕が自分の中にはなくて…。

    終わってないのに終わってる。
    終わってるのに、まだ終わってないって!!!

    チャンスを待ってるけど、待ってるだけじゃ
    ダメなのよね。

  2. kazz より:

    >Gさん(→爺さん?!)
    チャンスってのは,実はそこらにたくさんぶら下がっていて,あとはそれに気付いて,つかみ取るだけなんだぜっ

    ・・・ってだれか言っていましたよっ!

    たしか,グレートなんとかって言うバンドのギターの人(笑)!

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