仕事はじめ。
今年は、曜日の巡り合わせで元旦が日曜日となったため、今日が仕事始めとなった。
仕事納めは31日の金曜日。つまりおとといだ。
大晦日から元旦の雰囲気のせいか、一日しか空いていない筈なのだけども、久々に職場に来た気がしてしまう。
年末年始は病棟から一時帰宅される方が何人かいる。
逆に、帰りたくても帰れない方もおられる。
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病室で正月を過ごす、おじいさんもとに行った。
いつも僕が担当させていただいていて、自分で寝起きが出来なくなってしまってからの期間を考えると、もう年単位になるのかもしれない。
夏からはさらに具合を崩して、手伝いでも起きることができなくなった状態であったが、やっと車いすに座ることが許されるようになった。
しかし、
いまのところ、起きていることができるのは僕がそばにいる時間だけ。
いわゆる、「リハビリの時間」というわずかな間だけだ。
それ以外の時間は起きることがない。
看護師が起こそうとしない・・・というよりは、起こし方が分からない。もとより、このおじいさんに嫌がられてしまうので身体操作の技術的な問題ではない。
いや、介助技術の問題でおじいさんが嫌がれている可能性もある。
なにせ、コミュニケーションもしっかりととりにくい状態なので、憶測するしかない。
いまのところ、僕の時間だけが起きる時間になってしまっている。
前向きに考えれば、僕の時間では起きることができる。笑顔も見せてくれる。
病室に向かい、仰向けのおじいさんに年始の挨拶をすると、空中に敬礼したかのようなポーズをとられる。静かに、そして表情も緩んだように感じる。
全介助
というのか、ほとんどの力を僕に頼り起き上がりを行う。
全身に痛みがあるので、それを起こさぬように注意しながら。
ゆっくりやってもその動作中は苦痛であるし、急いでやると急激な動作となり苦痛が増す。
ちょうど良いさじ加減の介助が必要なのだ。
呼吸を合わす・・・というか。
少なくとも僕はそういうつもりでやっている。
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車いすに座り終えた、後。
おじいさんは「あぁ・・・」と言われる。
苦痛に耐えたようでもあり、安心したようでもあり。
そしてこう続けられた。
あぁ
何にしても・・・
何にしても、あんたが一番だ・・・
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ニヤリ、という笑顔付きで、また例の敬礼のような挨拶をされる。
今度は車いすに座った状態で。
これで良かったのだ。
という安心感と、もっと楽にしてあげられたらという期待と
そういう具合に今年の臨床が始まった。
コメント
明けましておめでとうございます!
明けましておめでとうございます!
kazzさんも、元旦のみお休みだったんですね~。
私もでした~(笑)
あんたが一番なんて言われたら、理学療法士冥利に尽きるのではないんですか~♪(^▽^)私なら、凄く嬉しいかもです。
患者さんから、信頼されてるんですね。
では、公私共に良い1年をお過ごしくださいね~!
また、度々コメントさせて頂きますので、本年も宜しくお願い致します。
>まるさん
遅ればせながら、あけましておめでとうございます(笑)!
本年もよろしくお願いいたしますね~!
ボチボチの更新で行きたいと思います!