1902年
9月19日に俳人 正岡子規はこの世を去った。
享年34歳
結核による脊椎カリエスを患い、苦痛と戦った晩年であったようだ。
亡くなる前日、9月18日に詠んだ俳句は、すべて糸瓜(ヘチマ)についてのもので、『絶筆三句』と呼ばれる。
糸瓜から取れる「糸瓜水」は、痰を切り、咳を止めるのによいとされていた。
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糸瓜咲いて 痰のつまりし 仏かな
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痰(たん)一斗 糸瓜の水も 間に合はず
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をととひの へちまの水も 取らざりき
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我が家にも、糸瓜を植えてある。
これから訪れるであろう、猛暑にそなえて。
土から青く高く伸びて、糸瓜が実をぶら下げるのだろうか?
それにしても、この蔓や葉を見ると、その生命力に驚かされるばかりだ。
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