男のロマン
それは・・・
カブトムシの飼育!
m9( ゜Д゜) ドーン
てことで、
以前から、腐葉土や木などを大きめの水槽に詰め込んで、準備していた。
水槽の中に(もちろん水は入れずに)森の小環境をつくる。
そして、カブトムシはまだ投入せずに、その環境が馴染むのを待った。
カブトムシを手に入れた。
小さな頃は、大山にとりにいったりしたこともあった。
が、
そんなことせずとも、当時は家の裏にある畑の残飯置き場からたくさん採ることができた。
小さな頃は、カブトムシは買うものではなくて、採るものだった。
「カブトムシを買う」なんてのは、都会に住んでいる不幸な子ども達が親にねだるものだと思っていた。
そして
というのか、「ところが」というのか・・・
現代に生きる僕は、あっさりとホームセンターで手に入れた。
あまりにもあっさりと手に入るのはなんだか申し訳なかった。
誰に申し訳ないって、カブトムシに対して。
はじめて自動販売機でお茶を買った時のことを思い出した。
こんなもの、家で作るもんだろ。金を払って飲むものじゃない、と。
いまだに、ペットボトルの水を買うことができない。
水は水道管から出るものであって、買うものではないという意識がどこかにある。
(間違っているのだけども)
「水を買う」なんてのは、都会に住んでいる不幸な人達が必要に迫られてするものだと思ってしまう。
東京の浄化水は美味しいんだってね。
話しにもならない。
このままいくと、そのうち「美味しい空気」やら「奇麗な景色」やらがコンビニで売られるようになるのではないかと、皮肉も言いたくなる。
近代文明といわれるものが手にしているのはそういった幸せといわれるものなんだ。
で、その幸せを噛み締めつつ
カブトムシを手に入れたわけさ。