僕はプロの理学療法士で、病院で働いている。
その専門職の団体として、理学療法士協会というのがあるのだけども・・・
しかし、そこに所属するのにお金がかかる（入会金と年会費）。
そこに所属する義務はないけども、所属しないと学会参加費が高くなる。
協会員は会員の金額で参加できるからだ。
しかし、この学会に参加しなければならないという義務もない。
協会に属していると、
より上級な資格を得ることができる。
それぞれ、さらに細かな分野（専門）に分かれていたりする。
この認定や専門の称号を取得するにもお金がかかる。
また、取得した後も、維持費がかかる。
活動しなければ、認定や専門の取り下げとなるのだ。
しかし
この認定・専門を取得しなければならないという義務はない。
さて
そもそも協会に属さなければ
費用だけではない。
それらに費やす膨大な時間もかからない。
ただ、協会が主催する学会や勉強会に参加するのに会員より多くの費用を払わなければならない。
学会や勉強会に参加するメリットは・・・
最先端の知識や技術が学べる・・・というところだろうか。
（交流や社会貢献という名目のものもあるだろうが、それは置いておく）
では、学会・勉強会は、最先端の知識・技術を提供しているか？
そうでなければ、
協会・学会に所属する理由も大してないし
認定・専門を目指す理由もイマイチなくなる。
それを判断するのに
学会に参加している人
認定・専門の上位資格を取得した人たちを観察してみるといいと思う。
彼らが輝いていて、無双であれば、自分も目指せばいいと思う。
ちなみに、認定・専門を取得した人たちの介入によって成績が良くなるかというとそうでもないし、給料が上がるかとそんなことは稀だろうし、職場の利益が上がるかと言えば、そんなことは実証されていない（と思う）。
僕は認定も専門も取得していないけども、惰性で取得しようかとも思ったこともあった。
が、時間とお金の無駄のような気もしてたりする。
取得したら、それを維持するために、さらに時間とお金を使わなければなrない。
それに見合った活動ができるだろうか？
と疑問に思ったりもするのだ。
少なくとも、学際分野において、英語論文も読めない人が大半だったりするなどということであれば、ほば価値がないのでは？
とも思う。
先端分野は英語で書かれている（それは英語が国際言語として便利だからだ）
それを読めないとなると、専門性としては少々痛い。
先端の知識を学ぶといっても、英語で読んだ人の講演を（日本語で）聞いて、それを学ぶということだから。
タイムラグが凄まじい。
もはや最新とは言えない。
もちろん、自分の専門外ことであれば、イチイチすべての情報をチェックしていられないだろうし、必要性もそこまでないだろうから、その道の専門家から学べばいいと思う。
しかし、自分の専門で、自分が知りたいことであれば、自分で論文を読んだ方が早い。
で、英語が読めなければ、それが得られないということになる。
そんなに遅れるの？
とか思うかもしれないけども、僕の体感では広まるのに５〜８年くらい遅れている気がする。
「それ何年も前に話題に上がっていたよ（英語雑誌で）」
ってことが、講演会で「最新の」と名をつけて語られていたりするとゲンナリだ。
栄養、ことリハ栄養の分野においては、日本が先立っている気もする。日本から英語論文を出している。
日本人であれば、最新を日本語で学べたりするからお得だ。
こんな分野はむしろ珍しいといえるのではないだろうか。
さて、僕の専門の理学療法なのだけども
どうもそのバランスがおかしい気がする。
つまり、協会や学会に所属するウマミや、認定や専門を取得する魅力・・・というものが。
一部、資格コレクターと言われる人は楽しいかもしれないし、やりがいがあるかもしれない。
しかし、それでは、資格のための資格になってしまう。
ということで、僕はしばらく観察することにしている。
協会には属しているけども、認定・専門の取得には傍観している。
ちなみに僕は、１０年くらい協会に所属していない期間もあったと思うけども、何も損することはなかったと思う。
認定や専門の理学療法士たちが魅力的であれば、僕も目指してもいいかな・・・と。
てか、協会に所属することの素晴らしさを語る協会員や、認定や専門の魅力を語る認定・専門の人たちにまだ遭遇していないような気もするが、気のせいだろうか？
まぁ
しばらくは、僕はその他のことに時間と費用を使おうと思っていたりする。
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