Categories: 理学療法/病院

アラーム、ナースコール

今日は、職場で医療安全に関わる勉強会に参加した。

■患者モニタを安全に使うため ~アラームが有効に機能するために~

モニタ・アラームとは少し違う話題だけども、今回の勉強会でも感じたのは、対応するのは人だということ。

去年の夏以降くらいだろうか?

患者さんのナースコールへの対応が遅れていることが目立つようになったと感じている。

個々に看護師さんに聞いてみると最近始められたPNSの影響と考えている人もいるみたい。
看護師長はそんなことはない(=PNSの影響ではない)と言っておられた。

(※PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)とは、看護師2人がパートナーとなり、 お互いに補完し、協力し合う事ができる新しい形の看護提供体制)

以前からも、ことあるごとに病棟師長や医療安全のスタッフには言いつけてきた。

病棟師長に、患者さんへのナースコール対応が悪いと文句を言うと、反応は決まっていた。

『えっ?そんなことがあるんですか?』

そんななことあるはずがないという対応の師長を病室まで連れて行ってナースコールを押し、「ほら、こないでしょ」と実演したこともあった。

もちろん師長さんは前向きに対応してくれるのだけども、現場ではなかなか改善されていない。

・ナースコールの対応に遅れる。
・返事をしない。
・勝手にナースコールを切る。
・さらには切ってからすぐに伺うわけではない。

もちろん、全てがそういう例というわけではないけども、そんな例が散見される。
理学療法士として病室に伺っていると、少なからぬ例でそんな事態が存在している。

師長には、『せめて返事をすることを徹底してください。』と言ってある。

患者さんに何かあったらどうするのだ。
もしかしたら重篤な事態に陥っているかもしれないのだ。

看護師さんは優しく、患者さんには
『いつでも呼んでください』
と言っておられるけども、患者さんが呼ぶと、なかなか来なかったり、ナースコールを切られたまま応答がなかったり・・・

で、患者さん側は看護師さんに遠慮して呼ばなくなる。

で、自分で物事を対処しようとすると

『危険なので勝手に動かないようにしてください。いつでも呼んでください』

となる。

リハビリの患者さんから、悩みを言われたことがある。

『トイレをしようと思って看護師を呼んでもなかなか来ないから、トイレに間に合わなくて失禁をする。なので、もうオムツで出すようにしている。』

・・・非常に残念なことだ。

で、患者さんはこんなことを文句を言わずに黙っているのか?

それを教えてくれた。

『そうは言っても、こちらは入院して世話を受けている身だから、文句を言えば次から何をされるかわからない』

胸が苦しくなった。

僕は看護師さんが一生懸命に看護に当たっている場面を見ているし、決して手を抜いてるわけではないことも知っている。
むしろ、現場はギリギリの中で、へこたれずに頑張っている。

なのに、現状ではこんなことになっている。
残念でならない。

『ナースコールを勝手に切らず、せめて返事だけでもしてもらいたい。』

難しいことではないし、これだけでも徹底すれば変わると思うんだけどなぁ。

kazz_ash

足川 和隆 理学療法士18年生! 毎日、始発で出勤、最終で帰宅の米子~松江の通勤をしています!

Recent Posts

組織の目標

組織の目標 ありがちな話 その…

10か月 ago

ロブスタの焙煎

ベトナムの珈琲豆を仕入れて焙煎…

2年 ago

そうしてきたヤツはそう思う|黒川健児

そうしてきたヤツはそう思う 漫…

3年 ago

孤独と孤独感|Under the Bridge

『孤独』というのと 『孤独感』…

3年 ago

友達の老眼メガネを借りてみた

友達の老眼メガネを借りてみた …

4年 ago

ラテアートを始めよう!|TURNER STYLE LATTE ART BOOK 5/22出版

ラテアート世界チャンピオンの …

4年 ago