久々のICU
とある患者さんのリハビリオーダーが出て、その患者さんのベッドがICU。
で、初期の理学療法介入をして、久々にICUのナースとも話をしたら、その患者さんの気管切開がこれから行われるということ。
気管切開・・・喉に穴を開けて管を挿入することで、呼吸状態を保つために施行される(他にも理由・目的はあるけども)。
※画像は【在宅介護 つれづれ日記】より
その治療が今まさに行われるということだったので、見学させてもらった。
執刀(処置?)されるのは、先日の麻酔科医(※)。
僕たちセラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)は、患者さんが気管切開が行われたの後の姿はよく見るけども、気管切開がどのように行われているのかは見る場面が少ない。
この機会に、この手技を見ておきたいと思った。
約30分くらい
麻酔、内視鏡挿入、気管切開、管の挿入・固定など、一連の手技を見させていただいた。
しかも、自分の担当患者さんに対する気管切開。
とても勉強になった!
知らないことを知ること、見たことないことを見ること、体験したことを体験すること、そんなことで臨床はあふれている。
以前にも、呼吸内科医による胸腔ドレーンの手技もまじかに見させてもらったことがある。
この時は、患者の姿位固定のお手伝いをさせてもらいながらの見学だった。
また、整形外科医の縫合や形成外科医の褥瘡処置、また神経内科医の血管造影検査法(アンギオグラフィー)と脳外科医による脳血管内治療、中心静脈カテーテル留置など、いろいろ臨床の場で見させてもらった。
案外に、手術室での手術見学はしたことがなかったりする。
どのドクタの処置をみてみても、また介助するナースの姿をみてみても、医療って素晴らしいと思う。
もちろん僕の現場のリハビリテーション医療も素晴らしいが、一素人の視点でも医療の凄みが伝わってくる。
どのドクタも見学については非常に協力的で、説明まで丁寧にしてくれる。
時には、処置中の苦悩や、医学的な選択が行われているその真っ最中を教えてくれたりもする。
見学を通して、単純に「こんなことが行われているんだぁ!」と勉強になる。
僕たちセラピストは、その後をうまく引き継がなければならない。
(もちろん、処置前からの介入でもあるのだけども)
侵襲的な介入と、否侵襲的な介入。
生活動作そのものへの介入を考えるセラピストとして、こういった処置を見させていただけることは非常にありがたいと思った。
その処置・治療がうまくその患者さんののちのより良い人生につながるように、僕はセラピスト(理学療法士)として、効果的に関わっていきたいと、気持ちを新たにする。