リハビリ業界で、多田富雄先生のことを知らない人はいないと思う。
免疫学のみならず、能や作家として世界的に御高名な方であるが、2001年に脳卒中になられ、重度の後遺症をもたれた。
その後も意欲的に作家活動や能の創作を続けられていたが、患者として、科学者として「リハビリ日数制限」に対し戦われた方だ。
(ちなみに、現段階では日数制限は緩和の方向をむいているものの、理学療法士協会は「漫然とリハビリを続けるのではなく、日数に対する緊張感が生まれたのは良い。」なんてことを言っている。)
先日、図書館で英雑誌(BMJ, 17 JULY 2010, vol.341)の頁をめくっていたら、追悼記事を見つけた。
2010年4月21日に永眠されたことを受けての記事だ。
改めてこの方の偉大さを思い知った。
BMJ:british medical journal
BMJ多田富雄(Tomio Tada)追悼記事
KAZZ BLOG「新しい赦しの国」(2010年06月01日)
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書評:『わたしのリハビリ闘争 -最弱者の生存権は守られたか -』 ~医学者vs.厚生労働省~
2010年4月21日付け朝日新聞は、小さな記事を載せた。国際的な免疫学者、多田富雄の訃報である。型どおり、死因、葬儀、経歴を報道し、さいごに短くつけ加えている。「01年に脳梗塞で倒れ、重い右半身まひや言語障害といった後遺症を抱えたが、リハビリを続け...