帰宅列車
終点の一つ前、安来駅に到着した列車内は
ただならぬ雰囲気に包まれた。
事故?
救急患者?
理学療法士の僕が何が出来るわけでもないけども、騒々しい一両目列車に向かった。
車掌さん、乗客が窓の外を覗いている。
どうやら、外、駅のホームに問題の人がいるらしい。
・・・僕も外を覗くと、ベンチに腰掛けた人がうなだれている。
どうしたんですか?
と、近くのおばさんに聞くと
ワケを話してくれた。
『ヨッパライが壁に頭を打ったのよ。』
そんだけで、列車が停車するのか?
『ホラ』
と示された壁には大きな穴(ヘコミ)があった。
ここに頭を打ち付けたらしい。
列車は念のために呼んだ救急車の来る10分程度停車して終点に向かった。
乗り継ぎの境線最終列車はもうでているため、今日はJRの用意したタクシーで帰宅することになった。
ん?
(・_・)
オチとかないけども・・・
いや、
田舎ながらの事件だなと思って。
ヨッパライは4mくらい列車似をダイブして壁に頭を打ったらしい。
ガラガラなんだよね、列車。
壁が凹むほど頭を打ち付けたヨッパライの無事を祈る。